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WEBCASトップ > マーケティングコミュニケーションコラム > SMS運用コラム一覧 > SMS送信のビジネス活用法とは?送る際の注意点やメリットを解説
SMS
こんにちは。SMS配信システム「WEBCAS SMS」のマーケティングチームです。
今回のテーマは「SMS送信のビジネス活用法について」です。
SMS(ショートメッセージサービス)は、携帯電話の番号を使ってモバイル端末同士で短いメッセージを送受信することができる大変便利なサービスです。スマートフォンを含む携帯電話の所有率が9割※を超えるなか、この利便性を活かして、企業から顧客へのメッセージ送信にSMSを使うケースが増えています。本記事ではこのようなビジネスでのSMS送信の利用について、メリットや送信方法を解説します。
※総務省 令和3年版 情報通信白書 デジタル活用の現状 (https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd111100.html)
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SMSは「ショートメッセージサービス」の略称で、電話番号宛にテキストを送ることができるメッセージサービスです。個人のスマートフォン(携帯電話)で個人間のチャットに使われているほか、企業から個人顧客に向けてメッセージを送る際にも使用されています。電話番号を使用しますが、異なるキャリア同士でもやりとりが可能なうえ、LINEのような専用のアプリをインストールする必要がなく、フィーチャーフォン(ガラケー)でも利用することができます。ただし、格安SIMでは契約プランによってはSMSを利用できない場合もあります。
SMS送信をビジネスで活用する場合、次のような3つのメリットがあります。
SMSは、携帯電話番号を使ってメッセージを送ることができるサービスです。そのため、顧客のメールアドレスや住所などの情報がなくとも、電話番号さえ分かれば顧客にダイレクトに連絡をすることが可能です。電話番号には、メールアドレスや住所と比べて変更されにくいという特徴があるため、メッセージの送信先として長く利用できるのがメリットです。
また、SMS送信は電話でのやりとりと比べて、顧客が電話に出られないタイミングでも受信でき、好きなタイミングで確認することができるという利点もあります。もちろん企業側も送りたいタイミングでメッセージを送ることができるため、企業と顧客双方にとって効率的なコミュニケーションであるといえます。
電話番号さえ分かれば顧客にダイレクトに連絡することが可能。顧客も好きなタイミングで確認できる。
先述の通り、電話番号はメールアドレスや住所と比べて変更されることが少ないという特徴があります。そのため、「メールアドレスが存在しない」「住所に宛所なし」などのような顧客側の変更による不達が起きにくく、メッセージの到達率が高いことがメリットです。また、メッセージの開封率も9割以上と言われるなど、メールマガジンなどと比べて圧倒的に高いことでも知られています。契約内容に関する通知や店舗の営業時間のお知らせなど、顧客に確実に届き開封してもらう必要があるような連絡をするのには大変適していると言えるでしょう。
SMS送信は、電話や郵送など他の連絡手段と比べると比較的低コストで送ることができます。顧客に連絡する際、電話は通話した分だけの通話料がかかり、ダイレクトメッセージを郵送すると印刷代や郵送費がかかります。一方SMSの場合は1通あたり10円前後で済むため、費用を抑えることができます。また、電話の場合は相手と通話ができるまで複数回かけ直す必要がありますが、SMSは1度送るだけで済むため、人的コストも削減できます。
SMS送信はとても便利ですが、送る際には気を付けるべき点がいくつかあります。本項で5つお伝えします。
大手キャリア(docomo、au、SoftBankなど)の場合、SMSで一度に送信できる文字数は基本的に全角で670文字までです。格安SIMの場合、提供会社によって全角70文字までなど、文字数が異なります。また、前項でも記載した通り、契約プランによってはそもそもSMSを利用できない場合もあります。
SMSは受信する側に料金はかかりませんが、送信側に1通3~30円程度の送信料がかかります。個人間のやりとりの場合、一般的に全角70文字までは1通3円であることが多く、その後は「67文字ごとに3円」など一定の文字数ごとに加算されていく仕組みとなっています。
企業の場合は、企業で保有している個々の端末から送信する方法と、SMS送信サービスを利用して送信する方法があります。個々の端末から送信する場合は前述の個人間のやりとりと同様の料金がかかり、SMS送信サービスを利用する場合は1通12~18円程度が相場です。
SMSでは、メールのように画像や動画などのファイルを添付することができません。URLを送ることはできるので、画像などのデータを送りたい場合はWeb上のオンラインストレージなどにアップロードして、そこにアクセスするためのURLを送ると良いでしょう。
リンク付きメッセージの例
SMSは、通信手段の中ではメールと同様に「電子メール」というカテゴリーに分類されています。そのため、プロモーションの用途で利用する場合は「特定電子メール法(特電法)」という規制の適用対象です。
「特定電子メール法」では「オプトイン」と「オプトアウト」に関するルールが定められています。
「オプトイン」「オプトアウト」の意味と特定電子メール法内での取り決め
・オプトイン(意味:顧客が「広告宣伝のためにSMSを送信しても良い」と同意すること。)
特電法では事前にオプトインを得られた顧客にのみSMS送信をおこなうことが認められています。
・オプトアウト(意味:SMSの受信停止・拒否を顧客がおこなうこと。)
特電法ではそのための窓口を設置し、その情報をSMSのメッセージ内に記載しておくことが求められます。
なお、債権回収や予約確認など、広告宣伝目的ではない連絡に関しては、オプトインは不要です。
SMSは先述の通り電話番号を使ってやりとりをします。宛先が名前ではなく電話番号で表示されるため、その電話番号が携帯電話のアドレス帳に登録されていればその名前で表示されますが、登録されていない場合は相手の名前が分かりません。そのため、顧客に送信する際は本文中に送信元を記載する必要があります。
特徴、機能一覧、料金プランなど、
SMS配信システムWEBCASの詳細資料(PDF)をご確認いただけます
ビジネス目的で、多くの顧客に一斉にSMSを送信する際には、後述する「SMS送信サービス」を利用すると便利です。一方、複数人に同時送信する必要がない場合や、ほんの数通しか送らない場合には、スマートフォン等の端末から送信することも可能です。端末を利用して送信する場合、具体的にどのような方法で送信することができるのか、いくつかご紹介します。
【手順】
① ホーム画面の「メッセージ」アプリをタップする
② アプリ画面右上の「新規作成」をタップする
③ アプリ画面上部の宛先に電話番号を入力するか、電話帳から選択する
④ アプリ画面下部の文章入力欄をタップして、本文を入力する
⑤ アプリ画面下部の送信ボタンをタップして送信
⑥ 送信完了
【手順】
① ホーム画面の「メッセージ」アプリをタップする
② アプリ画面右下の「新規作成」をタップする
③ アプリ画面上部の宛先に電話番号を入力するか、電話帳から選択する
④ アプリ画面下部の文書欄をタップして、本文を入力する
⑤ アプリ画面下部の送信ボタンをタップして送信
⑥ 送信完了
【手順】
① メニュー画面から「メール」を選択
② メールから「メール新規作成」を選択
③ 宛先に電話番号を入力するか、電話帳から選択する
④ 本文を入力する
⑤ 送信ボタンを押して送信
⑥ 送信完了
パソコンから送信する場合には、送信元の電話番号が必要となるため、スマートフォンとの連携が必要です。iPhoneを使う場合とAndroidを使う場合それぞれに紹介します。
▶iPhoneと連携して送信する方法
【注意】
iPhoneとの連携には、Macを搭載したパソコンのみ対応しています。Mac以外でのメッセージ送信機能の利用は許可されていないため、Mac以外のパソコンを使った送受信はできません。
【手順】
① メッセージ App を開く(場合によってはApple ID でサインインする必要があります)
② メッセージ App のウインドウの上部にある新規メッセージのボタンをクリックする
③ 1 人または複数名の名前、メールアドレス、または電話番号を入力する(もしくは登録済みの連絡先から選択する)
④ ウインドウの下部にあるメッセージフィールドをクリックし、メッセージを入力する
⑤ 「return」キーを押してメッセージを送信する
⑥ 送信完了
▶Androidと連携して送信する方法
【手順】
① スマートフォンで「メッセージ」アプリを開く
② 「メッセージ」アプリ内の「デバイスのペア設定」をタップする
③ パソコンのWebブラウザからPC版メッセージを開く
④ QRコードをAndroidの「メッセージ」アプリからスキャンして認証する
SMSは一対一での送信しかできないため、ビジネス目的で大量に一斉送信をするような場合には「SMS送信サービス」を利用する必要があります。SMS送信サービスでは、顧客の属性ごとにセグメント分けして送信をしたり、宛名を差し込んだりすることができるため、顧客とのマーケティングコミュニケーションに役立ちます。また、サービスによっては送信結果の分析やオプトアウト(配信停止)の管理などさまざまな機能があるため、より円滑にSMS運用をおこなうことができます。
SMSは、ビジネスのどのようなシーンで活用することができるのでしょうか。代表的な例としては、次のようなものがあります。
お知らせ
定期フォロー
荷物の到着連絡
契約更新の連絡
イベント直前の連絡
予約のリマインド
各種督促・請求業務
臨時休業の連絡
お仕事情報の案内
このほかにも、顧客とのやりとりにおいてSMSを活用できる場面はさまざまです。業種や業態に合わせて、導入しやすい場面で取り入れるとよいでしょう。
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宛先リストを送信サービスにアップロードして、1回の操作だけで大量の電話番号宛に一斉にメッセージを送信することができます。前述のとおり、スマートフォンなどの各端末から送信する場合には各電話番号に対して1回に1通ずつ送ることしかできないため、送信先が多いととても手間がかかります。SMS送信サービスを使うと1回で多くの宛先に送ることができるため、そのような手間の削減につながります。
送信する時間をあらかじめ予約設定しておくことができます。この機能を活用すれば、担当者が席を外していたり休暇を取っていたりしても、顧客に情報を伝えたいタイミングでSMSをすることが可能となります。
顧客の属性など、登録されている顧客のデータをもとに絞り込みをおこない、セグメント別に配信することができます。年齢や性別、居住地域といった基本的なデータでのセグメント分けのほか、過去に送信したメッセージの到達・未到達やレスポンスの有無で分けることも可能なため、より効果の高いSMS送信をおこなうことができます。
メッセージ本文内に顧客の氏名やその他さまざまな属性を差し込むことができます。顧客ごとに本文の内容が変わるため、各顧客に合った内容のメッセージを送ることが可能です。例えば、「●●様へのお知らせ」のように名前を差し込んだり、「今月のご利用料金は●●円です。」のように金額を差し込んだりして、情報を最適化することができます。
よく使うメッセージなどを、テンプレートにして保存することができます。入力作業が簡易になるほか、メッセージ内の冒頭部分や最後の署名部分などを同じものにしておくことでメッセージに統一性を出すことができます。複数人で送信業務をおこなっている場合に担当者によってメッセージの形式が変わるのを防ぐこともできます。
配信停止(オプトアウト)を自動で処理することができます。メッセージ内の配信停止リンクから登録された配信停止リストをサービス上で管理することで、停止以降自動的に送信されなくなります。手作業でのリスト管理をせずに済むため、作業効率が上がるほか、人為ミスによる誤送信を防ぐことができます。
送信したメッセージ内にURLが含まれている場合、それをクリックした顧客の数やコンバージョン率などを確認・分析することができます。先述のセグメント配信や差し込み機能を組み合わせることで、どのような顧客がどのような内容のメッセージに反応しているかを把握することができるため、SMS送信によるマーケティングのPDCAを回すことができます。
SMS送信サービスにはさまざまなものがありますが、選ぶ際には次のような点に気を付けて選ぶとよいでしょう。
・国内直収接続であるか
SMS送信サービスの送信経路には大きく分けて2つの種類があります。SMS送信を使うのは「情報を顧客に確実に届けるため」ですので、送信経路を確認しておくことが大切です。
〈国内直収接続〉
docomo、au、SoftBankなどの国内携帯キャリアとSMS送信サービスを直接接続し、送信する方法です。国内のみで情報伝達がおこなわれるため、高い到達率が期待できます。
〈国際網接続〉
海外の通信回線網を利用して携帯電話へSMS送信をおこなう方法です。この方法を使っている送信サービスは、前述の国内直収接続のものと比べて安価なのが特徴です。海外の通信回線を経由するため、国内へのメッセージ送信の際にキャリア独自のフィルタリングや国際SMSの受信拒否設定によってメッセージが届かなくなってしまう場合があります。
・使いたい機能が備わっているか
SMS送信サービスの主な機能は「SMS送信サービスの主な機能」でご紹介しましたが、実際に必要になる機能は企業ごとに異なります。運用の方法を具体的にイメージして、必要な機能があるかどうか、逆に必要以上の機能がありすぎて使いづらくなっていないかを確認するとよいでしょう。
・料金がどれくらいかかるか
多くのSMS送信サービスでは、契約時に「初期費用」がかかり、その後は「月額基本料金」と「送信通数×送信料金」がかかります。送信する規模や頻度を考えてサービスを選定するとよいでしょう。
・セキュリティ体制が整っているか
SMSでは携帯電話番号を使用します。個人情報に直結する情報であり、サービス上のセキュリティ体制が整っているかどうかは重要な確認ポイントです。具体的には、サービス提供企業がプライバシーマークやISMSを取得しているかどうかをチェックしましょう。
本記事では、SMS送信のビジネス利用について、メリットや送信の具体的な方法までお伝えしました。SMSは到達率が高く重要な連絡やマーケティングでの利用に活用できますが、ビジネスでの利用となると運用面でさまざまな手間が生じます。そのため、SMS送信サービスの使用がおすすめです。当社では「WEBCAS SMS」というサービスを提供していますので、SMS送信を検討されている方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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