ニュースリリース
製品のお知らせ
2024年01月30日
Google社は2023年10月、迷惑メール対策を目的とした新たな「メール送信者のガイドライン」を発表しました。本件を受け、メール配信機能を搭載する当社コミュニケーションシステム「WEBCAS」シリーズにおける対応方針をお知らせいたします。
2024年2月以降、Gmail アカウント※に1日あたり5,000件以上のメールを送信する送信者に対し、以下3点が義務付けられます。
※ドメインがgmail.com またはgooglemail.comとなる個人のGoogleアカウント
Googleは以下のようにガイドラインを適用するスケジュールを公表しております。
2024年2月より
要件を満たしていない一括送信者は、非準拠のメールトラフィックのごく一部で一時的なエラー(エラーコードを含む)を受け取るようになります。これらの一時的なエラーは、送信者がGoogleのガイドラインを満たしていないメールトラフィックを特定し、コンプライアンス違反の原因となる問題を解決できるようにするためのものです。
2024年4月より
ポリシーに準拠していない一定の割合のメールトラフィックを拒否し、拒否率を徐々に引き上げていく予定です。たとえば、送信者のトラフィックの75%が要件を満たしている場合、残りの25%のうち、一定の割合で非準拠のトラフィックが拒否されるようになります。
2024年6月1日まで
一括送信者は、すべての商用メール、プロモーション メールにワンクリックでの登録解除を実装する必要があります。
※いずれもメール配信機能が対象
メール配信事業を展開する当社は、社会課題であるなりすましメールを抑制することを使命として、「SPF」「DKIM」「DMARC」などの送信ドメイン認証技術の導入支援をはじめ、様々な観点から迷惑メール対策に取り組んでおります。この度のGoogleの送信者ガイドライン変更に伴い、当社が現在実施している対応および今後の対応方針をお知らせいたします。
メール送信においては、標準でSTARTTLSに対応しております。
「WEBCAS」の管理画面上でメールを作成するサービスにおいては、RFC 5322に準拠しております。当社のリレーサービスやMTAをご利用中のユーザー様は、ユーザー様側でご対応いただく必要があります。
今後、「WEBCAS e-mail」の利用ユーザー様に対し、「List-Unsubscribe」ヘッダを自動付与する機能を順次リリースいたします(2024年2月から)。
※詳しいリリース内容・予定は担当者へお問い合わせください。
アンケート・フォーム作成システム「WEBCAS formulator」、問い合わせメール共有システム「WEBCAS mailcenter」、データベース作成システム「WEBCAS DB creator」は、「第三者署名」でのDKIMに対応しております。
※これらの製品はDKIMが「第三者署名」でもDMARCをpassします。
※上記製品を専用MTA環境で利用されているユーザー様は、別途担当からご連絡いたします。
Googleのガイドラインに準拠するためには、利用ユーザー様においても以下の対応が必要となります。
当社では以前より、ユーザー様に対しSPFの設定を強く推奨しております。SPFは、送信者メールアドレスのドメインを管理しているDNSサーバにユーザー様側で設定を行う必要があります。DNSを管理している貴社内の情報システム部門や、開発ベンダー様にご依頼ください。
また、メール配信システム「WEBCAS e-mail」はDKIMに対応しております。「WEBCAS e-mail」の管理画面で発行した公開鍵を、送信者メールアドレスのドメインを管理しているDNSサーバのTXTレコードに記述いただく必要があります。
※迷惑メール率を確認するには「作成者署名」であることが必要なため、当社では「WEBCAS e-mail」からの送信については 「作成者署名」を推奨しております。
迷惑メール率を下げるには、メール配信頻度の変更や配信先のクリーニング、配信停止の簡便な受付など、ユーザー様における総合的な対策が必要です。
なお、DKIMを付与してメールを配信すると※、 Gmailではユーザー様ごとに迷惑メール率を確認、観測することができます。
※DKIMのドメイン(d=)はユーザー様のドメインを使用し、ヘッダFrom(WEBCASの送信者メールアドレス)のドメインがDKIMのドメインと一致した場合。
SPFとDKIMに加えて、DMARCによる送信ドメイン認証も設定する必要があります。送信者メールアドレスのドメインを管理しているDNSサーバに、ユーザー様側でDMARCレコードを登録してください。ダイレクトメール(DM)の場合は、送信者のヘッダFrom内のドメインがSPFドメインまたはDKIMドメインと一致している必要があります。なお、ガイドラインにおいて適用ポリシーは「none」(p=none)の設定で問題ないとされております。
当社パッケージ製品をご利用のユーザー様では、必要とされる対応事項が環境、使用方法によって異なります。「List-Unsubscribe」ヘッダの自動付与機能の提供スケジュールを含め、別途担当からご連絡いたします。本件に関してご不明点などございましたらお気軽にお問い合わせください。
当社は今後も「WEBCAS」シリーズのユーザー様に対し、Googleのガイドラインへの対応を支援してまいります。メール送信者のガイドラインについて各種情報や機能に対してのアップデートがある場合は、当社Webサイトあるいはユーザー様への通知にてご案内いたします。