ニュースリリース
セミナー
2016年07月13日
2016年6月29日、当社初となる“解析ツール”、テキストマイニングシステム「WEBCAS Sense Analyzer」の発売を記念して、『大量のテキストデータをマーケティングに活かすには? ~人工知能、自然言語解析の第一人者が語る、感性分析の技術と活用事例~』を開催しました。
今回ご登壇いただいた野村 直之氏は、当社新製品となるテキストマイニングシステム「WEBCAS Sense Analyzer」の生みの親。MIT人工知能研究所創設者であるマービン・ミンスキー氏と仕事を共にした他、ジャストシステム「コンセプトベース」の開発者として知られています。 日本における人工知能や自然言語解析業界の第一人者としてマスコミ各社から取材多数。ビッグデータ解析のトップランナー企業に社内勉強会講師として招かれる「解析のプロ」であり、メタデータ株式会社代表取締役として名だたる大手企業の分析業務もこなす理学博士です。
メタデータ株式会社 代表取締役 野村 直之氏
第一部はテキストマイニングシステムWEBCAS Sense Analyzerについて簡単にご説明させていただきました。エイジア経営企画室の藤田より、
第二部では、WEBCAS Sense Analyzerで使われている自然言語解析技術などについて、 メタデータ株式会社 代表取締役 野村 直之氏よりご説明をいただきました。話はマスコミ取材経験や人工知能(AI)の役割、そして日本のマーケティングの「創造性」についてご自身のご意見などを述べられました。非常に幅広く局所的に深いところまで言及いただきましたが、以下よりそのエッセンスをお伝えいたします。
特に昨今騒がれている「AIに人間の仕事が奪われるかもしれない」という悲観論に対しては「おおむね見当はずれ」というのが野村氏のご意見です。AIには得意分野と不得意分野があり、主体的に価値判断を行ったり、「なぜこの仕事をやるべきなのか」と考えたり、自らの意思で新しい知識を身に着けたり…といったことはAIにはできません。しかし、頭をあまり使わずにコツコツやる単純作業についてはAIの得意分野なので、任せたほうが良いところはAIに任せて人間は生産性を高め、新しい価値の創出に頭を絞るのがこれからのあり方、と語りました。
現状、日本のマーケティングや製品開発の現場担当者は、「いま売っている製品やサービスの路線を変えずにスペックを上げる」ということはとても得意ですが、アップルがiPhoneを世に生み出したような、「新たな価値を創出すること」については、あまり得意ではないのではないか?というのが野村氏の問題提起でした。
WEBCAS Sense Analyzerは、人間が「テキストデータから新たな価値につながる情報を発見」するツール、また「経営的な視点で重要な意思決定」を行うためのツールであることをお話いただきました。
WEBCAS Sense Analyzerで使われている技術の裏側について、こっそり教えていただきました。
言葉の意味分類の考え方や、WEBCAS Sense Analyzerの「ネガポジ判定」がどのようになされているのか、実際のテキストを元に文脈をとらえるプロセスを解説。一般的な解析アルゴリズムとの違いについても言及しました。
今回セミナーに参加された方だけに特別に、「ツイート分析のための便利ツール」として、必要なツイートを検索・抽出できる無償ツールと、その使い方をご紹介いただきました。
第三部では、メタデータ野村氏と、エイジア経営企画室長 藤田の対談を行いました。WEBCAS Sense Analyzerの技術が、実際の分析のシーンでどのように役に立つのか?ということについて、事例を交えてご紹介いたしました。また、他社製品から乗り換えた事例もご紹介しながら、各社テキストマイニングシステムの向き不向き、WEBCAS Sense Analyzerの得意なことなどについて、ざっくばらんなトークを繰り広げました。
ご紹介した事例
最後に、エイジア藤田による「WEBCAS Sense Analyzer」のデモンストレーションを行い、実際の使い方を具体的にご覧いただきました。
本編はもちろん、質問コーナーも大変盛り上がり、セミナーは盛会のうちに終了しました。セミナー後も、講師に熱心にご相談される参加者様も多くいらっしゃいました。
「現状社内で行っている定量分析に限界を感じたため、定性調査を取り入れたいと思いセミナーに参加させていただきました。具体的な事例を聞いて、定性調査について調べようと思える内容でした。テキストマイニング界について調べるべきキーワードもわかったので今回参加させていただけてよかったです」- 化粧品メーカー ご担当者様
「限られた時間での講演でしたが、AIの第一人者の貴重なお話しが聞け、大変満足いたしました。本日の内容を社内共有いたします。」- 保険会社 ご担当者様
「対談が非常に興味深かった。アンケート分析を行っているので、このツールはとても有効的だと感じた。本日はありがとうございました。」- 保険会社 ご担当者様
「ツールを使いPDCAのCについて効率的に集計ができると思いました。さらに集計した上でPやAにつながるヒントのようなものを分析結果として出せれば、重宝すると思いました。」- デジタルマーケティング支援会社 ご担当者様
「お客様の声を分析し、お客様がどう思い、何を求めているのかを把握することはとても大切で、マーケティングに活かすことができるものだと思います。もっと勉強し、マーケティングに活かせるようにしていきたいと思います。」- 保険会社 ご担当者様
「具体的な事例を色々お伺いできて興味深かったです。大変興味深い内容でした」- マーケティング支援会社 ご担当者様
「テキストマイニングについて理解できた。ありがとうございました。」- 大手電気メーカーご担当者様
「分析ツールに触れたのは初めてでしたが勉強になりました」- セキュリティサービス会社 ご担当者様
『大量のテキストデータをマーケティングに活かすには? ~人工知能、自然言語解析の第一人者が語る、感性分析の技術と活用事例~』 | |
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日時 | 2016年6月29日(水)14:00 ~ 16:45(受付:13:30~) |
会場 | アリアル五反田駅前会議室 住所:東京都品川区西五反田1-2-9 |
交通 | JR山手線 五反田駅 徒歩1分 都営浅草線五反田駅より徒歩30秒 |
定員 | 50名様 ※応募者多数の場合は抽選となります。 ※競合企業様、個人のお客様のお申込みはご遠慮ください。 |
参加費 | 無料 |
主催 | 株式会社エイジア |
プログラム | |
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13:30~ | 受付開始 |
14:00~14:30 | 第一部 感性分析型テキストマイニングシステム「WEBCAS Sense Analyzer」について 株式会社エイジア 経営企画室長 藤田 雅志 |
14:30~15:00 | 第二部 「WEBCAS Sense Analyzer」で使われている自然言語解析技術とは メタデータ株式会社 代表取締役 野村 直之 |
15:00~15:15 | 休憩 |
15:15~16:00 | 第三部 <対談>自然言語解析技術を活用したマーケティング成功事例 メタデータ株式会社 代表取締役 野村 直之 株式会社エイジア 経営企画室長 藤田 雅志 |
16:00~16:45 | 第四部 「WEBCAS Sense Analyzer」デモンストレーション 株式会社エイジア 経営企画室長 藤田 雅志 |
メタデータ株式会社
代表取締役
野村 直之
ITシステム、ナレッジマネジメント、情報科学の研究者として、またビジネス・イノベーションをMBAスクールで教える客員教授として、文理融合型の高度人材の育成と技術開発に邁進する。
1984 - 1996 | NEC C&C研究所に所属 |
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1993 - 1994 | マサチューセッツ工科大・人工知能研究所に史上3人の日本人研究員の一人として所属しM.Minsky, N.Chomskyらと議論、ディープラーニングの精度ブレークスルーの鍵ImageNetのベースとなったWordNetの評価開発に貢献(MITPress刊"WordNet",1998を共著) |
1997 - 2001 | ジャストシステム開発本部に所属 |
2001 - 2003 | 個人事業 兼 法政大学エクステンションカレッジ・ディレクタ(IT実践講座担当) |
2002 - 2004 | 法政大学大学院ITPC兼任講師 |
2003 - 2005 | リコー ソフトウェアGlobal MOT担当 |
2004 - | 法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科・客員教授 |
2005 - | 慶應大学SFC研究所上席所員 |
2006 - 2008 | 同志社大学ビジネススクール兼任講師 |
2005 - | メタデータ株式会社 代表取締役社長 |
株式会社エイジア
経営企画室長
藤田 雅志
経営コンサルティング会社、人材サービス会社を経て、2013年にSNSを活用したデジタルマーケティング会社に入社。大手広告代理店と共にクライアントのマーケティング活動を支援した後、エイジア入社。現在、自社の経営企画、マーケティング、アライアンス、新サービス企画開発等を担当している。