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メール
こんにちは。メール配信システム「WEBCAS e-mail」のマーケティングチームです。
今回のテーマは「メルマガについて」です。
昨今、企業のマーケティング活動において、さまざまなコミュニケーション手段が普及していますが、このような時代の中でもメルマガによる顧客とのコミュニケーションは、多くのターゲットに対して通用する手法のひとつです。メルマガは使い方次第で大きな成果につながることがあります。この記事では、メルマガの用途や形式などの基本的な概要やメリット、作成の手順や注意点、成功事例について解説します。
メルマガとは、「メールマガジン」の略称で、メールを使ったマーケティング手法のことを指します。さまざまな情報を自由なタイミングで配信できるのが特徴です。
当社が企業のメールマーケティング担当者721名を対象に「メルマガ配信の目的」を調査したところ、最も多かった回答は「売上の向上」の62.1%、次いで「顧客満足度の向上(既存客との関係性強化)」の53.3%、「見込み顧客との関係性向上」の45.6%という結果になりました。
多くの企業が売上アップや顧客との関係性構築にメルマガを活用していることがわかります。
■あなたの所属する部門・チームでは、何を目的にメール・メルマガ配信していますか(複数選択)
■調査概要
調査主体:株式会社WOW WORLD
調査方法:株式会社マーケティングアプリケーションズの「Mapps Panel」によるインターネット調査
調査期間:2024年6月6日~2024年6月12日
調査エリア:全国47都道府県
調査対象:「あなたは、現在携わっているマーケティングやプロモーションに関する業務において、顧客へのメールマーケティングやメルマガ配信を担当していますか」という質問に「はい」と回答した人
有効回答数:721名
画像や調査データを引用される際は、https://www.webcas.jp/email/knowhow/merumaga/を必ずご記載ください。
メルマガはどのように進化してきたのでしょうか。その変遷をご紹介します。
メルマガは1999年ごろから使用されはじめ、定期的にお知らせなどを送るメルマガのほか、限定クーポンやセール情報などを案内して購入を促進するメルマガ、顧客の誕生日や会員ランクのアップを祝うイベントメルマガ、そして顧客属性に応じて個別最適化された情報を配信するメルマガなど、さまざまな使い方がされてきました。
近年では、CDP(カスタマーデータプラットフォーム)やAI(人工知能)と連携しておすすめ情報を差し込む「レコメンドメール」の配信なども行われています。
本コラムの冒頭では「売上向上」を目的にメルマガを配信している人が多いという市場調査結果をご紹介しましたが、ここでは以下3つの観点で整理してメルマガの目的を考えていきたいと思います。
情報の伝達を目的としたメルマガでは、以下のようなものが挙げられます。
これらは、自社の商品やブランドに関心を持ち続けてもらえるように、顧客満足度の向上やアピールを目的として配信されるメールと言えます。
自社サイトや店舗への来訪を促すメルマガです。
メルマガはユーザーに対してこちらからアプローチができる「プッシュ型」のマーケティング手法であるため、来訪前に情報提供をして安心感や親近感を生み出し、来訪してもらいやすくすることができます。
販売促進を目的としたメルマガでは、新情報の提供やセール情報などを配信し、顧客の購買意欲を高めます。
特定の条件下にあるユーザーにクーポンなどを配信し、購入後にリピーターになってもらうよう促すケースがよく見られます。
メルマガの形式には2つの種類があります。それぞれ説明します。
文字のみで内容が構成されたメルマガです。作成するにあたって、通常のメールと同じように文字を入力するだけなので、専門知識やツールは必要ありません。一方、見た目が地味になりやすいため、書き方には工夫が必要です。
HTMLで内容が構成されたメルマガです。画像を挿入できたり、文章のレイアウトをある程度自由に設定できたりするため、見た目が華やかになります。開封率の計測などができるため、メルマガの効果測定がしやすいというメリットがあります。ただし、受信者側の端末や設定次第では内容が正しく表示されないこともあるため、端末別にテキスト/HTMLメールを送り分けたり、マルチパート配信を実施したりする必要があります。
メルマガの配信にはどのようなメリットがあるのか、紹介します。
メルマガは、配信リストとコンテンツを用意すればすぐに配信が可能です。チラシやDMなどと比べて準備に時間がかからないため、顧客に必要な情報をすぐに届けられます。最新の情報をスピーディーに配信できるほか、直前まで情報の変更や差し替えが可能な点もメリットです。
手紙やチラシの場合は、紙代や印刷代に加え送付作業にかかる人件費などもかさみます。しかしメルマガであれば、比較的低コストで運用することが可能です。また、メルマガ配信システムなどを使って大量にメール配信できる環境を整えれば、その分さらにコストを抑えられます。
メルマガは、過去に自社の商品を購入したユーザーや、サービスに登録しているユーザーを対象に配信できることはもちろん、前回のメルマガに反応したユーザーを次回の配信対象者にするなど、自社に関心の高いユーザーにアプローチしやすいのが特徴です。
また、特定の性質(性別・年代・居住地などの顧客属性や行動履歴等)に基づいて情報を最適化することもでき、各顧客に対してよりマッチした内容のメルマガを配信することが可能です。こうした性質ごとに絞ったメルマガ配信では、より多くのアクションを得られるなど、高い効果が出やすくなります。
メルマガの配信スタイルにはいくつかの種類があります。4つの例を紹介します。
ExcelやOutlookを使って、メルマガの作成と配信を行う方法です。まずExcelでメールの内容を作成し、その後作成した内容をOutlookに流し込んでメールを送信するという流れでメルマガ配信を行います。このスタイルでは、既にあるアプリなどを使用するため費用がほとんどかからないなどの利点がある一方で、作成した内容を自分の手で連携させたり、HTMLメールの場合はHTMLの記述も独自で行わなければならなかったりと、ややハードルが高くなります。また、Excel VBAを使用するためVBAのプログラミング知識が必要です。
Googleが提供するスプレッドシートやドキュメントの機能を使ってメルマガを作成する方法です。スプレッドシートに配信先のリストを作成し、ドキュメントで作成したメールの本文と連携して配信します。これらのGoogleの機能は基本的に無料で利用できますし、さらには作成したメルマガもGmailを使用することで簡単に配信できます。しかし、連携するためには「Google Apps Script」というGoogleのプログラミング言語を使ってサービス間の連携設定を行う必要があるため知識が必要となります。また、送信数に上限があるため、大量配信には向いていません。
「BCC」とは、「Blind Carbon Copy(ブラインドカーボンコピー)」の略称で、TOやCCに入れた宛先に対して、BCCに入れたメールアドレスが表示されない機能です。この機能を使うと、受信者からBCCに入れられた他の受信者のアドレスは見えません。この機能を使って、対象者に向けて一斉送信を行う方法があります。普段使用しているメールソフトをそのまま流用することもできるため、手軽なメルマガ配信方法の一つと言えるでしょう。ただし、複数のメールアドレスに向けて配信するためアドレスの登録に時間がかかる上に、かつ設定者のケアレスミスによって個人情報の漏洩に繋がるなどの大きなリスクもあります。
メルマガの作成や配信を、専用のツールを用いて行う方法です。専用ツールであれば、メルマガ配信に必要な機能が備わっているため、効率的にメルマガ配信を行うことが可能です。現在、さまざまな種類のツールがありますが、それぞれに特徴があります。例えば「WEBCAS e-mail」であれば、顧客に合わせたメルマガの出し分けや情報の差し込み、大量一斉配信、HTMLメールの簡単作成、メルマガ配信後の効果分析やエラー分析、既存データベースとの連携などによる配信が可能です。
メルマガを配信しようと思ったら、まず何から始めればよいでしょうか。実際にどのような流れで進めていけばよいか、一般的な流れを紹介します。
はじめに、メルマガ配信のプロジェクトを立ち上げます。プロジェクト内でメルマガの目的やゴールなど、具体的な目標を決めておくことで、その先のメルマガ作成がスムーズに進みます。
次に、配信形式と配信スタイルを決めます。メルマガの配信形式には本コラムの「メルマガの形式について」の箇所で紹介した通り、テキストとHTMLがあります。それぞれにメリット・デメリットがありますが、開封率などのデータを配信後に確認できるHTMLでの作成がおすすめです。また、配信スタイルについては配信規模や予算などを鑑みて決めるとよいでしょう。種類については本コラムの「メルマガの配信スタイル」の箇所にて、おすすめの配信システムを含め紹介しています。
メルマガを配信するターゲットを決めます。ペルソナを設定し、適切なメルマガの内容となるように精査することで、受信者に読んでもらえる可能性を高めることができます。
メルマガに記載する文章や画像を作成します。既にあるテンプレートを使用するのもよいですが、自社のオリジナリティを出すために、デザインや画像の選定を重視することもポイントです。HTML形式の場合はコーディングの作業が必要になるため専門のデザイナーに依頼するか、簡単にHTMLメルマガを作成できるHTMLエディタ機能が付いたメール配信システムなどを利用するとよいでしょう。
メルマガを配信した後は、その効果を測定することが大切です。開封率やクリック率などの数値を確認し、そのメルマガに関する効果を測ります。その効果をもとに、件名や構成、クリエイティブなどメルマガの中身や、配信対象、配信タイミングなどを再度協議しPDCAサイクルを回していきます。
メルマガ配信に取り組むにあたり、実例を参考にすることも大切です。
例として、メール配信システムWEBCAS e-mailを活用したメルマガで成功された3事例を紹介します。
絵本ナビ様は、日本最大級の絵本・児童書ジャンルの情報メディア「絵本ナビ」を運営しています。会員向けのメルマガ配信をWEBCAS e-mailを使って実施しています。
自社の会員管理システムのデータと連携した配信の仕組みを作るために、WEBCASを選択されています。この仕組みによって、個人情報に必要以上に触れない配信を実現しています。
メルマガ配信での効果としては、
ベルーナ様は、通販事業を行う企業で、ミセス向けECサイト「ベルーナ」、若年層向けECサイト「RyuRyu」などを展開されています。通販サイトのメールマーケティングの基盤と運用体制を刷新することとなり、WEBCAS e-mailを導入されました。これにより
全日空商事様はANAグループの総合商社で、同社の広告メディア事業における「顧客との継続的な関係作り」を目的に、営業担当者の顔が見えるメルマガを作成し顧客ごとにパーソナライズ配信しています。WEBCASの導入前はGmailのBCC機能を使った一斉配信などを使って対応されていましたが、手間の軽減や個人情報漏洩リスク回避のためにWEBCASを導入するに至りました。導入後は、メルマガの冒頭に営業担当者それぞれの顔写真付きクイズ、末尾に営業担当者別のコラムを差し込んで顧客ごとに自動で送り分けるなど、親近感を出せる内容のメルマガを配信されています。
このようなWEBCASを使ったメルマガ配信によって、
メルマガ配信を行う際には、注意しなければならないルールがあります。「特定電子メール法」という法律によってルールが定められているため、メルマガ担当者は理解をしておくことが必須となります。
メルマガを配信するには、事前に受信者の同意が必要です。サービスの会員登録時や商品の購入時などにメルマガ配信の希望を確認し、了承した人だけに配信するようにしましょう。
メルマガの本文には、送信者(企業名、担当者氏名)、送信元のメールアドレスなどを記載する必要があります。どこから送られてきたメルマガなのか、受信者にすぐわかるようにしておくためです。メルマガのフッター部分に記載しているケースが多いです。
受信者がいつでもメルマガの配信停止が行えるように、必要な手続きの方法を記載しておくことも必要です。メールに記載のURLからサイトに遷移して配信停止申請をするなど、必要なプロセスを事前に設定しておきます。
SNSや各種メディアの発達が著しい現代において、「メルマガは時代遅れである」と言われることがあります。しかし今現在もメルマガを活用する企業は多く、効果を上げられている企業もあります。多数のコミュニケーション手段がある中でメルマガが選択されるのはなぜでしょうか。メルマガを選択する理由として挙げられる、メルマガ特有の魅力を以下で紹介します。
メルマガには本記事で紹介してきた「独自の魅力」があります。例えば紙を使わない分コストを抑えられたり、HTMLで思いのままにデザインした内容を送ったりできます。また、近年ではMA(マーケティングオートメーション)ツールとの連携や専用サービスの利用によって、効果分析やセグメント配信などが行えるようになり、日々進化を続けています。
メールというコミュニケーション手段は、いまや世界中の誰もが使えるものに発展しました。いわば世界中に張り巡らせて整備されたライフラインのひとつです。そのため、年代や国籍を問わず多くの方に情報を発信でき、顧客との関係を繋ぐための重要なルートとなります。
これらを踏まえると、今後もメルマガは重要なマーケティング手法のひとつになり続けると考えられます。
以上、メルマガの魅力やメリット、特徴などについて解説しました。
記事の中でもご紹介しましたが、当社ではメルマガ作成・配信を簡単に行うことができるシステムWEBCAS e-mailを多くの企業様に提供しています。HTMLメール作成を直感的に行えるHTMLメール作成エディタ機能や、毎時1,000万通以上※を実現する高速メール生成機能によって、メルマガを思い通りに作成し、配信することができます。ご興味があればお気軽にお問い合わせください。
※WEBCAS e-mailのクラウド全体の実績値(導入企業1社における配信実績は240万通以上/時)
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