プロモーションから重要連絡まで、顧客向けのあらゆるメールをWEBCASで配信。取引通知やワンタイムパスワード送付にはAPIを活用

北國フィナンシャルホールディングスのグループ会社である北國銀行は、石川県金沢市に本店を置く地方銀行として、石川・富山・福井の北陸三県を中心に事業を展開しています。
当社は金融DXを積極的に推進しており、2021年には国内で初めて銀行業務の基幹となる勘定系システムのオールクラウド化を実現しました。グループ内にはシステム開発を手掛ける会社があり、お客様のニーズに合わせたサービスを内製開発でスピーディーに提供できる点が強みです。

当社ではメール配信システム「WEBCAS e-mail」およびAPIのサービスを複数利用し、お客様向けにさまざまなメールを配信しています。

主な運用方法と活用目的について、以下それぞれ説明します。

そのほか、利用規約の変更案内やシステムメンテナンスのお知らせ、ETC料金の引き落とし案内、住宅ローンの審査結果など、重要な連絡もWEBCASで配信しています。

●インターネットバンキングの取引通知、未承認のリマインドなど（APIによる一斉配信）
法人向けのインターネットバンキング「北國デジタルバンキング」において、給与振り込みや口座振替の手続きなど「予約された取引の通知」をWEBCAS e-mailのAPIで自動配信しています。また、本サービスにおいては利用者が振込や振替などの手続きをした場合に管理者の「承認」が必要となりますが、この承認がされずに止まっている取引があった際に「承認はお済みですか？」などのリマインドメールも配信しています。

これらのメールは、前日の所定の時間までに当社のシステム側で該当する配信リストが作成され、WEBCASがAPIリクエストを受け付けて自動配信する仕組みになっています。現在、毎日3万6千通ほどのメールが配信されています。

●インターネットバンキングの手続き完了通知、デビットカードアプリのワンタイムパスワード送付など（APIによるトリガー配信）
こちらはお客様のアクションに応じて1通ごとに自動配信しているトリガー型のメールで、「北國デジタルバンキング」においてお客様が振込の「手続き」や「差し戻し」、「取り消し」などをおこなった際や、メールアドレスなど登録情報を変更した際にAPIを介して配信しています。
また、デビットカードアプリ「北國デビットアプリ」のワンタイムパスワードの送付にも活用しています。これらのメールはトリガー型配信に特化したWEBCAS realtime mailというメール配信APIサービスを使用し、毎日約2万通配信しています。

はい。その後しばらくして法人向けのインターネットバンキング「北國デジタルバンキング」をリリースするプロジェクトが始動し、本サービスのメール配信機能においてもWEBCASを導入しました。

そのような中、デジタル部がお客様向けの情報発信にWEBCASを利用していてサポートに大変満足しているという話を聞き、「北國デジタルバンキング」のリリースを担うシステム部でも利用を検討することになりました。担当営業の方に相談を重ねて不明点を解消していきましたが、担当の方のレスポンスが速く、こちらからの質問や要望に対していつも丁寧に対応してくれました。この会社なら安心して任せられると感じ、APIの連携先としてもWEBCASを採用することにしました。

また、技術的な面ではIPレピュテーションを高めるための対応、いわゆるIPのウォームアップが最小限で済むという点が大変良いと思いました。通常、今までメール配信に使われていなかったIPアドレスから大量にメールを一斉送信すると、ISP（インターネットサービスプロバイダ）やキャリア各社から受信制限をされメールの遅延や不達が発生してしまうため、事前にIPレピュテーションのスコアを高めるための作業が必要になります。従来のメール配信サービスではこの作業を念入りにおこなわないとメールが届きづらかったのですが、WEBCASはメールが届きやすい配信環境が維持されており、この作業に多くの労力をかけなくても良いことがわかりました。

●お客様への情報発信（手動配信）における導入効果／メリット
UIがわかりやすく、各部署の担当者が手軽にメールを配信できるようになりました。ITツールに慣れていない担当者でも1、2回引継ぎをすれば使いこなせていますし、デザイナーが作ったバナー等を挿入して簡単にHTMLメールを作成できるので、お客様にわかりやすく情報発信できるようになったと思います。 また、以前のシステムでは配信完了までにかなりの時間がかかっていましたが、WEBCASなら大量配信でもあっという間に終わるのでストレスなく運用できています。

今後は、個人向けのインターネットバンキングのメール機能についても順次WEBCASに切り替えていきたいと考えています。そのほか、現在開発中のオンラインサービスのメール配信機能としてもWEBCASを採用予定です。
また、WEBCASシリーズにはメールだけでなくSMS配信ができるシステムもあるということなので、今後は督促通知などの配信にも活用できたらと考えています。引き続きサポートをよろしくお願いします。