導入事例
MS&ADグランアシスタンス株式会社様
「クライアント企業から受託している保険やロードサービスに関するお客さまサポートを、WEBCASで作成したフォームで対応しています。フォームの文言変更やリンクの追加など、細かな調整も自分たちですぐに対応できるので大変便利です。」
2024年06月13日掲載
MS&ADグランアシスタンス株式会社様は、世界トップ水準の保険・金融グループ・MS&ADインシュアランスグループ※の一員として、総合アシスタンス・コールセンター事業を展開しています。同社は、これまで電話で受け付けていた保険やロードサービスに関する手続きの一部をWebフォームに移行するため、フォーム作成システムWEBCAS formulatorを導入。大幅な業務効率化を実現されました。ご担当者様にWEBCASの活用内容や選定理由、導入効果などをお聞きしました。
※三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保など5つのグループ保険会社と8つの関連事業会社で構成される保険・金融グループ。
インタビューにご協力いただいた皆様:総合企画部 企画グループ 担当部長 佐藤 竜郎様/IT推進部 企画グループ 課長代理 後藤 大介様/コンタクトセンター部 第1グループ長 荒田 祐一郎様/オペレーション統括部 企画グループ 課長代理 田中 直樹様/オペレーション統括部 企画グループ 係長 渡辺 淳也様
WEBCASを選んだ理由
WEBCASの導入効果
当社はMS&ADインシュアランスグループの一員として、自動車や住まい、海外でのトラブル等に電話でお応えする総合アシスタンス・コールセンター事業を展開しています。グループ内外のさまざまな取引先企業のお客さまに対して「安心を提供すること」を使命とし、年間200万件を超えるお問い合わせやご連絡に対応しています。
「お客さまからの要請を弊社で受け付け、全国約5,000拠点の提携事業者を手配しています(佐藤様)」
現在は、創業時より手掛けてきたロードアシスタンスサービスをはじめ、ハウスサポートサービス、コンシェルジュサービス、グローバルアシスタンスサービス、お客さまサポートなど幅広く事業を展開しています。
ロードアシスタンスサービスでは、車のトラブル・アクシデントに対し、全国の救援業者を迅速に派遣している
保険商品の手続きに関する対応をはじめ、クライアント企業の営業時間外の各種サポートもおこなっている
クライアントである保険会社から「お客さまのサポート業務」を受託しており、そちらの受付窓口として以下2つの用途で活用しています。
保険の契約者さまを対象とした住所変更や証明書の再発行、解約などの手続き受付フォームをWEBCASで作成しています。初めに「希望の手続き」を選んでもらい、その後は選んだ選択肢に応じて追加の設問や注意事項を表示させています。
ステッカー(保険標章)の再発行や保険の名義変更は本フォームでは受け付けられないのですが、お客さまがこちらのフォームにアクセスされるケースも考えられるため冒頭に選択肢を設け、それらを選んだ方にはどこで手続きをすればよいかをお知らせする設計にしています。
WEBCASで作成している保険商品に関する問い合わせ/手続き受付フォームの一部
ロードサービスにおいて、最初に搬送した場所から別の修理工場などにレッカー搬送する、いわゆる「二次搬送」を受け付けるためのフォームをWEBCASで作成しています。以下のようにフォームを4ページに分け、すべて入力・確認いただけたら登録が完了するという設計にしています。
1ページ目:サービス利用における注意事項への同意を取得
↓
2ページ目:搬送先への受け入れ確認が取れているかをチェック
↓
3ページ目:基本情報(証券番号や連絡先、ナンバープレート情報を入力)
↓
4ページ目:搬送先の情報を入力
WEBCASで作成しているロードサービスの二次搬送受付フォームの一部(4ページ目)
すべて電話で受け付けていました。しかし、問い合わせが多くなる繁忙期にはコールセンターの人員を多く配置する必要があり、シフト調整やスタッフの業務量の調整に大変苦労していました。そのような中、社内におけるDX化の推進やクライアントからの希望もあり、フォームでの受付を検討することになりました。
実は当初、フォームよりもボイスボット(AIを活用した自動音声応答システム)を採用したほうがよいのではないかという議論もあったのですが、お客さまの名前や連絡先、車両に関する情報などは口頭で伺うよりもテキストデータでいただいたほうが間違えるリスクが少ないという結論になり、フォームを設置することを決めました。現在、コールセンターにお問い合わせをいただいたお客さまに対し、IVR(自動音声応答)とSMS(ショートメッセージサービス)でフォームのURLを通知しています。
低コストかつスピーディーに運用を開始したいと考え、まずはフォーム作成のクラウドサービスを検討しました。また、プログラミング言語がわからない担当者でも簡単に扱えるよう、ノーコードでフォームを作成・編集できるシステムを探しました。最終的にWEBCASを含め5、6社を比較検討しました。
「ノーコードで運用できることと、セキュリティ要件をクリアできることが必須条件でした。コスト面も重視して選定しました(後藤様)」
WEBCASを選んだ理由は大きく分けて以下2点です。
トライアル環境で管理画面の操作性を確認したのですが、ノーコードでフォームが作れることはもちろん、設問の追加や全体のデザイン調整、条件分岐の設定など、やりたいことが簡単にできる点が大変良いと思いました。
今回フォームを作成するにあたり、多くの人が直感的に理解できるように項目の前にピクトグラム※を掲載したいと考えたのですが、WEBCASならそのような細かなデザイン調整も可能でしたので好感触でした。
※情報や指示、案内などを単純化された絵やマークで表したもの
お客さまが直感的に理解できるよう、項目の前にピクトグラムを挿入している
当社はMS&ADインシュアランスグループの中でも、とりわけお客さまの個人情報を扱う量が多い会社です。そのため、外部サービスを利用する際にはWebサーバに対する操作履歴を記録するためのログファイル(オペレーションログ)の監査対応をマストとするなど、セキュリティ要件を細かく定めていました。システム選定にあたりこれらの実施可否を各社に確認しましたが、WEBCASなら我々が求める各セキュリティ要件を満たせることがわかりました。
以上の理由から、WEBCASの採用を決めました。
電話からWEBCASのフォームに移行したことで、大幅な業務効率化を実現できました。これまでは1件の問い合わせ対応が完了するまでに約20分かかっていたのですが、現在は約7分で対応が完了しています。保険商品に関する問い合わせ/手続き受付フォームについては月間で平均480件の登録があるので、単純計算で月に104時間程度短縮できていることになります。
先述の通り、繁忙期にはコールセンターの人員調整やスタッフの業務量の調整に苦労していましたが、フォームに移行したことでこれらの問題も解消し、無理なく稼働できるようになりました。
「現在は、担当者が決められた時間にWEBCASから登録データをダウンロードして対応しています。業務効率が大幅にアップしました(荒田様)」
ロードサービスの二次搬送受付については、フォームを設置して間もないため明確な効果が感じられるのはもう少し先かなという印象ですが、現時点で5割程度はフォームから登録いただいており、良い滑り出しだと感じています。
「二次搬送受付フォームは稼働して2か月程度ですが、徐々に電話からフォームに移行できており、今後の運用効率化に期待できます(田中様/渡辺様)」
また、WEBCASはフォームだけでなく「入力項目のないWebページ(ランディングページ)」も作成できるということでしたので、この機能を活用して簡易的なFAQページを作成しました。現在、お問い合わせフォームの右上に「よくあるご質問はコチラ」というリンクを貼り、そのFAQページに遷移できるようにしています。これにより、お客さまが問い合わせをする前にご自身で不明点を解決できる仕組みをつくることができました。
WEBCASで作成しているFAQページの一部
トライアル環境で使いやすさは実感していましたが、実際に稼働してからも、やはり自分たちで簡単にフォームを作成したり編集したりできる点に満足しています。クライアント企業から「ここにリンクを追加してほしい」などの要望をいただくこともあるのですが、すぐに対応できるので助かります。
公開予約機能はよく活用しています。フォームの修正が発生する際などは、クライアント企業と「いつ変更を反映するか」を調整し、WEBCASでスケジュール設定をしています。先の予定に対してあらかじめ作業しておけるので便利ですね。
WEBCASはさまざまなパターンのフォームを作れることがわかったので、今後は別の用途での活用も検討していきたいです。まだ電話やFAXで対応せざるを得ない業務もあるのですが、それらをフォームに移行できれば大幅な効率化が図れると考えています。当社の契約では50フォームまで作成できるということなので、今後も有効に活用していきたいと思います。引き続きサポートをよろしくお願いいたします。
アンケート・フォーム作成システム
WEBCAS formulator
PC・モバイル対応、回答数無制限で高セキュリティのアンケート・フォーム作成システム