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高いセキュリティ下で、すべての従業員がWebアンケートやフォームを作成できる体制へ。扱うデータの機密レベルに応じて管理権限を割り当てる運用とは

CHINO

株式会社チノー様

WEBCAS導入事例_チノー様

「コンプライアンス通報受付フォームや取引先向けアンケート、社内アンケートなどに活用しています。WEBCASを3つの部屋(グループ)に分け、セキュリティレベルに応じた運用ができるようにしています。」

  • 経営管理本部 情報システム部 理事山下 卓 様
  • アンケート
  • 製造業
  • 情報システム
  • 総務・人事・採用

創業から80年以上にわたり、「温度管理」を軸にあらゆる産業を支えている専門メーカーのチノー様は、2023年2月にアンケート・フォーム作成システム「WEBCAS formulator」の利用をスタートされました。現在、WEBCASを機密レベル別に3つのグループに切り分けて、社内外に向けたさまざまなWebアンケートやフォームを運用されています。全体の管理を担う情報システム部のご担当者様に、WEBCASの活用内容や導入によって得られた効果をお聞きしました。

WEBCASを選んだ理由

  • 複数のグループに分けてフォームを管理できる。機密情報の有無や社内向け/社外向けなど、セキュリティレベルに応じた切り分けができる
  • アンケートの回答データが保管されるサーバが日本にあり、安心して利用できる
  • アンケート作成がノーコードで簡単
  • WEBCASの導入効果

  • アンケートやフォームを高いセキュリティのもと手軽に作成できるようになり、社内外のコミュニケーションが促進された
  • 従業員がアンケートやフォームを自分で作成できる体制になり、情報システム部門の対応がゼロになった
  • チノーについて

    ― はじめに、貴社の事業についてお聞かせください。

    1936年に創立した当社は、最も得意とする「温度計測」を主軸に、産業の発展に欠かすことのできない「計測・制御・監視」の技術を扱う専門メーカーです。-270℃~3,500℃まで測定可能な工業用の各種温度センサや、燃料電池評価試験装置、記録計、調節計、温度監視システムなどを展開しており、半導体・電子部品・食品・化学・家電・鉄鋼・自動車など、あらゆる産業分野で利用されています。この特長的な技術を武器に、アメリカや中国、韓国、インド、タイに関連会社を置いてグローバルに事業を展開しており、東京証券取引所プライム市場に上場しています。

    昨今は感染症対策に活用されることも多く、医薬品倉庫の温湿度管理をはじめ、体表面温度の自動計測や、CO2濃度、暑さ指数(WBGT)、気温、湿度を点灯色でお知らせする屋内環境監視など、さまざまなソリューションで社会を支えています。

    チノー様の製品_WEBCAS導入事例

    チノー様の製品_WEBCAS導入事例

    サーバ室の漏水・温度・湿度などの環境を監視して業務継続や予防保全を支援したり、産業機器の計測結果をクラウド経由で遠隔監視・モニタリングしたりする事例も多く、ソリューションは多岐にわたる。

    WEBCASで、社内外に向けたさまざまなアンケートやフォームを作成

    ― WEBCAS formulatorのご利用用途を教えていただけますか。

    従業員向けのコンプライアンス通報受付フォームや、社内セミナー開催後のアンケート、インボイス制度への対応状況を確認する取引先向けアンケートなど、情報や意見を集めるための窓口として多様な用途で活用しています。社内の必要な手続きを踏めば誰でもWEBCASでアンケートやフォームが作れる体制になっています。

    WEBCASで作成した社内セミナー開催後のアンケート_チノー様

    WEBCASで作成した社内セミナー開催後のアンケート_チノー様

    WEBCASで作成した社内セミナー開催後のアンケート

    ― 社内の誰もがWEBCASでアンケートを作成できるとのことですが、具体的にどのような運用体制になっているのですか。

    当社は現在、WEBCASでアンケートを5つまで同時に公開できる契約をしているのですが、情報システム部が全体の管理をしており、従業員はグループウェア上でWEBCASの空き状況を確認して利用申請するフローになっています。申請時には「どんな内容のアンケートを作る予定か」「利用期間はいつからいつまでか」「機密情報は扱うか」などの確認をしており、内容を精査した上で情報システム部がWEBCASにログインするためのアカウント情報を渡しています。
    アカウント情報を受け取った従業員はWEBCASにログイン後、アンケートやフォームを自分自身で作成・公開します。そして、終了時にはWEBCASに搭載されているデータのダウンロード機能や、デザイン・設問のダウンロード機能などを活用して必要な情報のバックアップを取り、作成したアンケートやフォームを削除するという流れです。

    当社では、アンケートで取得するデータの機密レベルに応じて運用を分けられるよう、WEBCASの「グループ分けの機能」を使ってシステムを3つの部屋に分割しています。3つのうち2つは独立ルーム、残りの1つは共有ルームという体裁で、どの部屋に割り当てるかはアンケートやフォームの利用目的に応じて情報システム部が判断しています。

    この方法なら、割り当てられたグループ以外のアンケートは閲覧できないため、情報流出リスクに備えることができます。たとえば「コンプライアンス通報受付フォーム」はWEBCASの利用を開始してから常時公開しているフォームなのですが、ここで取得するデータは取り扱いに細心の注意を払う必要があるため、独立ルームで運用しています。

    チノー様導入事例_グループ管理

    グループ管理

    たとえば、グループ3でアンケートを作成している従業員は、グループ1と2のアンケートは閲覧できない

    ― どのような部署での利用が多いのでしょうか。

    さまざまな部署で利用されていますが、特に人事や総務、財務、経理、サステナビリティ関連の部署、加えて製品開発部門での利用が多いです。5フォームのうち常に8割程度が稼働している状態です。

    WEBCASを導入した経緯と選定理由 ~セキュリティと権限機能を重視~

    ― WEBCAS導入前は、どのような運用をされていたのですか。

    以前は、当社が利用しているグループウェアに付属しているアンケート機能で、私たち情報システム部がアンケートやフォームの作成をおこなっていました。各部署から「こんなアンケートを実施したい」という要望が情報システム部に寄せられ、その都度メンバーで手分けしながら通常業務の合間に作成していました。

    ところが、次第にアンケート作成の要望が増え、対応する余裕がなくなってきました。さらに、グループウェアに付属しているアンケート機能という特性上、社外向けアンケートや匿名アンケートを作成できないという悩みもあり、すべての要望に応えるのが難しくなってきました。

    また、以前はコンプライアンス通報の受付窓口が電話とメールしか用意されていなかったため、従業員が抵抗なく連絡できるようなWebフォームを設けたいという声も社内からあがっていました。

    そこで、「社内アンケート」「社外アンケート」「記名アンケート」「匿名アンケート」など、さまざまな用途に対応したアンケートやフォームを簡単に作成できるシステムを探すことにしました。

    ― どのようにシステムを選定されたのでしょうか。

    前述した悩みを解決できることはもとより、「システムのセキュリティが高く情報管理体制が整っているか 」、「扱うデータの機密レベルに応じて管理権限を割り当てられるか」の2点を条件にシステムを選定しました。協力会社さんと共に複数のシステムを比較検討した結果、WEBCASが最適だと判断し採用を決めました。それぞれご説明します。

    システムのセキュリティが高く、情報管理体制が整っているか

    当社では、情報セキュリティの観点から無料のクラウドサービスは利用しておらず、有料のサービスを導入する際にも「データが保管されるサーバは国内にあるか」などを細かく確認しています。今回の選定にあたり、WOW WORLDの営業担当の方がシステムのセキュリティ対策や情報管理体制をまとめた資料を用意してくれたためそちらを確認したところ、WEBCASはサーバを設置しているデータセンターが国内にあることに加え、データセンターの物理的セキュリティ対策や監視体制、万が一の事故への対応フローも十分だったため、安心して利用できると判断しました。

    扱うデータの機密レベルに応じて管理権限を割り当てられるか

    従業員自身がアンケートを作成する運用を想定していたため、お客様や従業員の個人情報など機密性が高いデータを扱う場合は担当者以外には見えないようにしたいと考えていました。WEBCASのアンケートシステムにはグループ分けの機能があり、これを使えば当社のやりたい運用が実現できることがわかったので、ぜひ利用したいと感じました。

    これ以外にも、アンケートやフォームをノーコードで簡単に作成できる点や、回答状況をグラフや集計表でリアルタイム把握できる点、IDとパスワードの入力でフォームへのアクセスを受け付ける「ログイン認証」機能がある点などに魅力を感じ、採用を決めました。

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    情報システム部に依頼していたアンケートを、従業員が自分で作成可能に

    ― WEBCAS導入後、どのような効果がありましたか。

    従業員自身がアンケートやフォームを作成できる体制になったため、情報システム部で対応する必要がなくなり、私たちは本来の業務に注力できるようになりました。

    また、これまで従業員は私たちにアンケートの作成を依頼してから取得データを受け取るまで最低でも1~2週間待たなければなりませんでしたが、WEBCAS導入後は1日もあれば自分でアンケートを作成できるうえ、回答データをリアルタイムに確認できるようになりました。

    そして、さまざまなアンケートやフォームを高いセキュリティのもとで手軽に作成できるようになったことで、社内外の声や情報を集めやすくなりました。WEBCASの導入は、会社全体の業務効率化と、コミュニケーションの促進に大きく寄与していると感じています。

    チノー山下様_WEBCAS導入事例

    チノー山下様_WEBCAS導入事例

    「多くの従業員から、大変使いやすくて便利だという声が届いています。」(山下様)

    操作に関する問い合わせはゼロ。その理由は?

    ― 情報システム部に、WEBCASの操作に関する問い合わせが来ることはありますか。

    問い合わせはまったく来ないです!どの部署の担当者も問題なくアンケートを作成できているようで、これまで情報システム部が操作のサポートをしたケースは一度もありません。

    WEBCASの導入初期に、WOW WORLDの営業担当の方が私に対してオンラインで操作説明をしてくれたことがあり、そのときに録画した動画を社内に公開しているので、それを見れば誰でもつまずくことなく作成できるようです。とはいえ、ここまでサポートが必要ないとは思っていなかったので正直驚いていますし、本当に使いやすいシステムなのだと実感しています。

    今後の展望

    ― それでは最後に、今後の展望をお聞かせください。

    WEBCASの使い方は無限大なので、これからも従業員やお客様の声を集めるツールとして有効活用していきたいです。今は3つのグループと5つのフォームで問題なく運用できていますが、もしかすると今後はより細かく管理権限を分けたり、フォーム数を追加したりするケースがあるかもしれません。WEBCASはそのような変更にも柔軟に対応できると聞いているので、安心して継続利用していきたいと思います。

    また、当社では別の部署でWEBCASシリーズのメール配信システムも利用しているので、メール配信とアンケートを連携することでより有益な使い方ができないかなど、色々と模索していきたいです。引き続きよろしくお願いいたします。

    ― こちらこそよろしくお願いいたします。本日は貴重なお話をありがとうございました。

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    ユーザ企業様プロフィール

    商号 株式会社チノー
    代表者 代表取締役 社長執行役員 豊田 三喜男
    所在地 東京都板橋区熊野町32-8
    設立 1936年8月1日
    資本金 42億9,200万円
    従業員数 689名(2021年3月末)
    URL https://www.chino.co.jp/
    事業内容 計測制御機器の製造・販売、計装工事
    【ご注意】
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