導入事例
株式会社日産フィナンシャルサービス様
「一からシステムを作るよりもはるかにコストパフォーマンスが良いためWEBCASを選びました。複数の機能を連携して包括的なコミュニケーションの仕組みを作れるのは、他社製品にはないメリットでした。」
2022年06月21日掲載
日産グループの総合金融・サービス事業を担う株式会社日産フィナンシャルサービス(以下、日産フィナンシャルサービス)様は、リース事業でのオンライン販売の申込フォームを構築するため、2018年にアンケート・フォーム作成システム「WEBCAS formulator」を導入されました。その後2022年には顧客とのコミュニケーションのさらなる拡大のため、データベース作成やメール配信も行える「WEBCAS CRM」に移行されています。ご担当者様にWEBCASの活用内容や導入後の効果などを詳しくお伺いしました。
WEBCASを選んだ理由
WEBCASの導入効果
日産フィナンシャルサービスは、「お客様の期待を超える価値を提供する」というミッションのもと、日産グループの総合金融・サービス会社としてお客様のカーライフをトータルサポートしています。現在、オートクレジットやカーリース、クレジットカードなどクルマに関連した広範囲にわたる事業を展開しています。
私たちが所属しているリース企画部では、主に各販売会社が扱う「法人向けのカーリース商品」や、近年参入企業も増えている「個人向けのカーリース商品」を開発・販売しています。
親会社である日産自動車のデジタルマーケティング部門と共に「新しい売り方」を企画・商品化するのがメイン業務です。具体的には、新車リース商品や中古車サブスクリプションのオンライン販売を企画したり、全国の各販売店が法人向けに商品を売りやすくなるような施策を企画したりしています。
「新車・中古車のほかEV車のサービスも扱っており、業務領域は多岐にわたっています。」(山田様)
WEBCASのフォーム作成機能で、主にカーリースのオンライン販売における審査申込や支払いプランの変更、店舗への相談受付などを行うためのフォームを作成しています。
当社では数年前から、店舗だけでなくオンライン上でも商品の販売をするようになりました。
全国の販売店でお客様からいただいた申込書の情報は当社に集約されるのですが、オンラインからの申込についても同様で、当社で審査の管理やお客様情報の管理をしています。
各販売店では、来店されたお客様に営業担当者が付き、車種のご説明からプランのご提案、契約手続きまでを対応しています。契約作業はすべて紙で、契約内容ごとに決められた申込用紙に記入してもらい、それを処理しています。
実際の審査申込フォームの画面。リース商品を購入しようとするお客様が「審査を申し込む」というボタンを押すと、上記フォームに遷移する。
しかしオンライン販売では営業担当者がいないため、契約に必要な審査申込もお客様ご自身で対応いただく必要があります。
そこで、WEBCASのフォーム作成機能で「審査申込フォーム」を作成し、申込手続きをオンライン化できる仕組みを作りました。
また、カーリース販売とは別に、社内でも活用しています。当社では従業員向けにカーリースを行っているのですが、利用している社員にクルマの走行距離やメーターを撮影した画像などを契約終了時に送信してもらうフォームをWEBCASで作成しています。その他にも全国の販売店に向けた社内アンケートをWEBCASで行うなど、審査や申請以外の部分でも利用しています。
お名前、性別、生年月日、住所などの基本情報に加え、勤務先など審査に必要な情報を取得しています。フォームに登録があると当社のオペレーション部門にメールで通知されるよう設定しており、担当者がこれらの情報を信用情報機関に照会し、審査の結果をお客様にメールでご連絡しています。
はい。まだ稼働前ではあるのですが、中古車サブスクリプションの契約期間の満了管理として活用する予定で、現在ちょうど設定作業をしているところです。具体的には、10か月の満期ごとにメールを配信して、お客様に必要な更新情報等をフォームに登録してもらうという流れを検討しています。
WEBCASを選んだ理由は大きくわけて3つあります。それぞれ説明します。
1.低コストかつスピーディーに導入できる
WEBCASを選んだ一番の理由は、オンライン申し込みの仕組みを低コストかつスピーディーに構築できると考えたからです。
前述したとおり、これまで店舗のみで販売していた商品をオンラインでも展開することが決まり、それにあたって審査申込などをWebから行える仕組みが必要になりました。
しかし、一からシステムを構築する時間の余裕もなく、また大がかりなシステムを一度構築してしまうと後々の修正が大変だろうという不安がありました。そんなときクラウド上で簡単にフォームが作成できるWEBCASの存在を知り、これなら“トライアル感覚で導入できる”と魅力を感じました。
2.操作画面がわかりやすく、フォームの作成・編集が簡単に行える
操作画面がわかりやすく、簡単にフォームを作成できる点を評価しました。また、公開したフォームはいつでも自分たちで編集できるため、運用中に変更が生じても臨機応変に対応できる点も良いと感じました。これらの点については現在も利便性の高さを実感しています。
3.セキュリティが高い
審査申込フォームではお客様の年収などデリケートな情報を扱うため、システム提供会社の信頼性やシステムのセキュリティ、実績を重視していました。WEBCASは大手企業や官公庁にも多数導入されていたので、安心して導入できそうだと思いました。
また上記3点のほかに、当社が代理店として長年信頼している日本ディクスさんから推薦いただいたシステムであったことや、構築の際にWEBCASの機能などを熟知している同社に開発の支援をしてもらうことが可能だった点も決め手の一つになりました。(日本ディクス:https://ndics.co.jp/)
はい、3~4社の製品と比較検討しました。前述したとおり、中古車サブスクリプションの契約期間の満了管理としても活用したかったため、データベースやWebフォームと連携してメール配信ができる製品を探していました。しかし、どれも「メール配信のみ」に特化しているものばかりで、我々が実現したい運用を叶えにくいものでした。その点、「WEBCAS CRM」であれば顧客データベースの作成から顧客管理、そしてデータベースと連携したWebフォームの作成やメール配信まで、顧客とのコミュニケーションを包括的に行うことが可能でした。数年間WEBCASを利用してきて製品やサポートに満足していたこともあり、このタイミングでも再度WEBCASを採用することにしました。
「思い通りのフォームが自分たちですぐ作成できること」を高く評価しています。見た目の操作性(UI)が簡単で使いやすく、操作していて「ちょっとここをいじればここがこう変わる」と体感的にわかるので、フォームの文言等を修正したいときも自分たちで対応できることが多いです。
また、「自動計算された数字をフォームに表示させたい」「自動でカンマをいれたい」など、複雑な要望も工夫次第で実現できてしまう点にも驚いています。このような高度なカスタマイズが必要になる場合は、代理店である日本ディクスさんにお力添えいただいているのですが、同社はWEBCAS上でプログラムを組んだりCSSを記述したりすることで、フォーム上の細かな挙動の調整をしてくださっています。
このような高度なカスタマイズをするのであれば、スクラッチで一からWebフォームを作るという方法もあります。ではそこでなぜあえてWEBCASを使っているのかというと、やはりコストパフォーマンスが良いからです。我々が作りたいフォームを一から構築するとなると、外部に全面的に委託することになり、費用も高額になります。その点WEBCASであれば基本的なベースはすでにできているので、あとは少しいじるだけで良い。このように、コストや時間がかなり削減できる点は大変満足しています。
「スクラッチで作るよりも手軽なので、やりたいことを実現しやすいのが良いですね。仕様を変更したい時にも柔軟に対応できるので助かります。」(田村様)
また、データベースと連動したWebフォームの作成やメール配信がおこなえるため、データを一元管理しながらさまざまなコミュニケーションを実現できる点も非常に良いと思います。
扱っているデータの性質上、WEBCASを全般的に操作できるのは限られた者のみですが、WEBCASに登録された申込データをCSVでダウンロードするオペレーションチームがありまして、そのメンバーについては操作できる機能の権限を設定したうえで一部分の作業を担っています。
運用上の不都合などがそのオペレーションチームから上がってくることもあるのですが、その際にもフォームの修正が自分たちですぐにできるのでとても便利です。印象的な出来事として、あるフォームでフリガナの項目に対してお客様の入力ミスが多発してしまっており、書類の作成がスムーズに行えないとオペレーションチームから相談を受けました。そこで、「それならいっそのことフリガナ項目を削除しよう」と判断し、すぐにフォームを修正することができました。
各販売店での申込みの際にお客様から情報を取得する方法を、WEBCASを利用して一部Web化する予定です。全国の販売店からの情報は当社に集まるので、我々がその情報の中身を確認する工程があるのですが、情報をデジタル化することによって確認作業が効率化され、契約に必要なデータの作成時間がおよそ10分の1になると試算できています。お客様をお待たせしないためにも、これからさらにデジタル化を進め、スピーディーな対応を実現していきたいと考えています。
実は、WEBCASを利用した一連の取り組みについては社内でも高い評価を受けておりまして、先日「中古車リースオンライン販売の取り組み」に対して、社長賞(最優秀賞)を受賞することもできました。
今後は、WEBCASを活用してお客様とのよりよいコミュニケーションを探求していきたいと考えています。たとえば配信するメールをお客様のステータスごとに出し分けてみたり、そのメールをお客様が受け取ったあとの開封やクリックなどの情報をデータベースに連携して次の施策に活かしたりするなど、興味は尽きないです。お客様とのやりとりの中で得られた情報を循環させ、お客様と長期的な関係性を構築できるようなコミュニケーションを実現していきたいと思っています。これからも引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
「いま運用しているWebフォームや、現在構築中のメール配信の仕組みなどを使って、処理のつなぎ目を円滑にしていきたいです。」(中西様)
顧客管理システム
WEBCAS CRM
会員を集めて管理し、メルマガやアンケートでコミュニケーションができるお手軽CRM