導入事例
株式会社絵本ナビ様
「自社データベースと自動連携できる上位プランに移行したことで、個人情報に直接触れることなくメールを配信できるようになりました。WEBCASを15年間利用していますがメルマガの反響はとても大きく、当社にとって生命線のひとつです。」
2022年05月19日掲載
年間約2,000万人が利用する日本最大級の絵本・児童書ジャンルの情報メディア「絵本ナビ」を運営する絵本ナビ様は、当社のメール配信システム「WEBCAS e-mail」を15年にわたり利用されています。2022年2月には、同社の会員データベースと連携ができる上位プラン(SaaS型)に移行されました。ご担当者様に、WEBCASの活用方法や導入効果、そしてSaaS型に移行した理由等をお聞きしました。
WEBCASを選んだ理由
WEBCASの導入効果
当社では、主に以下3つの事業を展開しています。
・メディア事業
絵本の試し読みができるユーザー参加型の絵本・児童書情報サイト「絵本ナビ」や、絵本や子育てに関する記事を発信するメディア「絵本ナビスタイル」等を運営しています。また、これらのメディアを活用し、子育て層にアプローチしたい出版社様や一般企業様のプロモーションやマーケティング支援をおこなっています。
「絵本を選びたいと思ったときに気軽に探しに行けるサイトがあったら…」。そんな子育て中のママたちの声をもとに、創業者でありCEOの金柿が「絵本ナビ」を立ち上げました。現在は年間約2,000万人の方々に利用されています。絵本選びのプロである当社の絵本編集部による選書に加え、作家さんや出版社さんなどつくり手の想い、そして実際にお子さんとその作品を読んだ読者の率直な感想(レビュー)など、多角的な情報を掲載していることが特徴です。無料のメンバー登録をすると、アプリで月に3冊まですべてのページを一度だけ試し読みすることができ、プレミアム会員になると「絵本読み放題」では350冊以上の絵本を何度でも読むことができます。
「絵本ナビ」では、子どもの年齢やテーマ、みんなの評価・感想やランキングをもとに、楽しみながら次に読む一冊を選ぶことができる
市販の絵本の試し読みや絵本読み放題ができる、出版社著者公認の「絵本ナビ」アプリ
・コマース事業
当社のオンラインショップで、絵本・児童書はもちろんのこと、絵本キャラクターのぬいぐるみや文房具等のグッズを販売しています。また、絵本の定期購読サービスも提供しています。
・コンテンツ事業/ラーニング事業
「絵本読み放題」などのデジタルコンテンツや有料プレミアムサービスに加え、英語学習のアプリ「絵本ナビえいご」のサービス等を提供しています。
3つの部署で、会員向けのメルマガ配信に活用しています。配信数はメルマガの種類によって異なりますが、大体1つのメルマガにつき13万~16万件です。現在配信しているメルマガの種類をいくつかご紹介します。
・「絵本ナビ」関連のメルマガ
新刊情報や季節のおすすめ絵本、みどころ紹介のほか、絵本に関するイベント・キャンペーン情報、作家さんのインタビューなどの新着記事をご紹介しています。
「絵本ナビ」メルマガの一部
また、当社ではユーザーのみなさんに人気・話題の絵本をプレゼントする「#毎週絵本プレゼント」というキャンペーンを実施しており、こちらもメルマガでご案内しています。
「#毎週絵本プレゼント」をお知らせするメルマガの一部
・「絵本ナビスタイル」のメルマガ
絵本や子育てに関する記事を発信するメディア「絵本ナビスタイル」における新着記事や、編集部が選ぶおすすめの絵本「今日の1冊」をご紹介しています。
・「絵本ナビショッピング」のメルマガ
当社のオンラインショップ「絵本ナビショッピング」で扱っているグッズの中から、おすすめ商品や新商品をご紹介しています。
・PRメルマガ
冒頭でも少し触れましたが、当社は“絵本や子育てに関心のあるファミリー層”に商品やサービスを訴求したい企業をターゲットに、広告記事掲載やユーザーアンケート、イベント、絵本制作などを実施しています。これらのPR情報をご案内するためにメルマガを活用しています。
当社がWEBCASを導入したのは2007年です。それから15年間、ずっとWEBCASでメルマガを配信してきました。これまではWEBCASの「CSVインポートメール配信」という機能を活用しており、当社が保持している会員管理システムからその都度必要なメルマガ会員データをエクスポートし、WEBCASにインポートして配信していました。
こちらの運用でも作業上の不都合はなかったのですが、このたび当社の情報セキュリティの見直しに伴い、個人情報にはできるだけ触れずに業務がおこなえる体制をつくることになりました。これまでもセキュリティ対策の一環としてCSVファイルを毎回削除していましたが、消し忘れのリスクや不安を抱えたまま業務をするのは避けようという方針になりました。
そこで、「メルマガ配信担当者が個人情報に直接触れずにメール配信を行う方法」を検討し、当社の会員管理システムにあるデータと自動連携してメールを送る仕組みを構築することになりました。WOW WORLDの担当者さんに相談したところ、上位プランであるSaaS型(WEBCASの専有環境)を利用することで実現できると教えていただき、そちらに移行することにしました。
はい。会員情報と連携してメール配信ができるシステムをWEBCAS含め4つほどピックアップし、実際に詳しい話を聞いたり、管理画面を触ったりして比較検討しました。
選定した一番の理由はデータのつなぎこみがしやすかった点です。当社の会員データと柔軟に連携できるため、思い通りの運用ができると考えました。また、SaaS型は月に何通送っても定額で、メルマガ配信の頻度が多い当社にとってコストパフォーマンスが高い点や、新バージョンでは管理画面のデザインが刷新されており、より使いやすくなったことにも魅力を感じました。
もちろん、WEBCASは15年間にわたり安定稼働しており、営業担当者さんの丁寧で迅速な対応にも信頼を置いていたため、社内メンバーからも継続利用を望む声が多かったです。
まずは「個人情報に直接触れずにメールを配信する」という当初の課題が解決できました。普段メルマガを配信している社内スタッフからも「個人情報を扱わなくてよいので安心して作業できる」という声が寄せられています。
また、これまでは配信のたびに13万~16万件の宛先リストをCSVファイルでインポートする必要がありましたが、その必要がなくなったため配信作業にかかる時間も短縮されました。
オンラインインタビューにご協力いただいた畠山様(写真左)、丸山様(写真右)
さらに、SaaS型に移行したことで配信スピードが格段に速くなりました。このタイミングでメルマガ配信リストをクリーニングした影響もあるかと思いますが、16万件の配信が10分以内に完了しています。初回の配信時は、そのスピードの速さに驚きのあまり社内がざわついていたほどです。
メール配信後の分析画面がより見やすくなったと感じています。メールの開封率などがビジュアル化されたグラフで表示されるので、一目で結果がわかるのが良いですね。
また、メルマガにカテゴリを設定できる機能が便利です。前述した通り、当社では3つの部署でさまざまな種類のメルマガを配信しているので、このようにカテゴリごとに分類・管理できるのは運用しやすくて助かります。
絵本ナビ様が利用しているWEBCASの「カテゴリ設定」機能。あらかじめ設定したカテゴリごとに分類・管理することができ、メールのタスク一覧画面からカテゴリ名で絞り込み検索することも可能。
メルマガはユーザーからの反響が大きく、当社ビジネスの生命線のひとつだと感じています。「絵本ナビ」や「絵本ナビスタイル」に新しい記事を公開した際、それをメルマガで紹介するかしないかでは閲覧数に雲泥の差がありますし、毎週実施している絵本のプレゼント施策も、メルマガで紹介した直後にはどっと応募が来ます。当社がプロモーションの支援をしている企業様もメルマガの効果を高く評価されており、リピート利用してくださることが非常に多いです。
SNSにも多くのメリットがありますが、メルマガは当社にとって「すべての施策とセットで考えるもの」という位置づけになっており、本当に欠かせない存在です。
SNSを開くと、一見多くの情報が得られるような気がしますが、幅広い視点や意見に触れているかというと必ずしもそうではないと感じています。昨今のSNSのレコメンド機能は大変精度が高く、ユーザーと似ている視点の情報だけを絶妙に見せてくれます。絵本ナビは、ユーザー(読者)・出版社(つくり手)・絵本ナビ(絵本の専門家)といった多角的な目線から絵本にアプローチしている情報サイトです。メールマガジンを通してあらゆる視点での情報をお伝えすることは、今後も絵本ナビの大事なコミュニケーション手段の一つであると思っています。
まずは、4月から開催している参加型イベントの「えほん祭」を盛り上げるべく、告知手段としてメルマガを有効活用したいと考えています。イベントには、「ボロボロ絵本コンテスト」「心に残る私の一冊」「マイベスト児童書」「こんな絵本おしえて!」があり、読者もつくり手の出版社も、そして絵本ナビスタッフも参加して楽しむきっかけを提供しています。
投稿型キャンペーンは絵本ナビが得意とするところで、メルマガはお知らせや案内に欠かせないツールです。
また、今後は絵本ナビの会員データをもとに「興味」や「お子さんの年齢別」でセグメントをするなど、さらにユーザーに寄り添ったコンテンツを配信していけたらと思っています。一口に「未就学児向け絵本」といっても、「赤ちゃん絵本」と「読み物絵本」では少しターゲット層が違いますので、ユーザーが欲している情報を適切に届けていきたいです。
WOW WORLDさんには、今後も新機能の詳しい使い方や、メールマーケティングのノウハウを共有いただく機会を作っていただければ幸いです。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
メール配信システム
WEBCAS e-mail
毎時1,000万通以上の高速配信ができる、パッケージ市場シェアNo.1のメール配信システム