導入事例
大阪工業技術専門学校様
「年間約7,800人以上に実施していた紙のアンケートをWebに切り替え、集計作業が格段にラクになりました。WEBCASはシンプルで使いやすく、必要なときだけ利用できる点が気に入っています。」
2019年06月19日掲載
今年で創立124年目を迎える大阪工業技術専門学校様は、学生向けに実施していた「授業評価アンケート」を、紙からWEBCAS formulatorを活用したWebアンケートに切り替えました。ご担当者様にWEBCASの導入経緯や選定理由、導入効果などをお聞きしました。
WEBCASを選んだ理由
WEBCASの導入効果
大阪工業技術専門学校は、今年で124年目を迎える工業分野の専門学校です。建築学科を中心に全8学科を設置しており、一級建築士の合格者数は専門学校で全国2位を誇り(2018年度実績)、建築士専科の二級建築士の学科試験合格率は84%、製図試験合格率は81%と、共に全国平均をはるかに超える資格取得実績があります。
本校では、技術者に求められる力を「技術者マインド」「ことばの力」「知識・技術・資格」ととらえ、これらを統合しバランスよく身につけることを目指しています。知識や資格だけでなく、手や身体を使って思考すること、人・ものと真摯に向き合う姿勢、対話力や人間性などを大切にしています。
実践的な専門教育に特化しているため、2年という限られた期間で、建築や機械関連業界が求める実務能力を効率的に身に付けることができる。
留学生の受け入れ業務をメインで担当しています。そのほか、学生からの授業評価をまとめて教員にフィードバックする業務にも携わっています。
学生向けの「授業評価アンケート」を作成するために、アンケートシステムWEBCASを利用しています。
本校では「よりよい授業」をつくることを目的として、授業を受けた学生の皆さまから直接意見を収集し、次年度のカリキュラムや授業方法の改善に役立てる取り組みを行っています。本校の授業は前期(4月~7月)と後期(9月~1月)にわかれているのですが、各期の最後の授業時に「教員の進行スピードは適切であったか」「教員は学生の理解を助けるための工夫を積極的に行っていたか」等を評価してもらうアンケートを実施しています。
WEBCASで作成している「授業評価アンケート」の一部。
WebアンケートにアクセスするためのQRコードを紙に印刷し、最後の授業時にその紙を回覧してスマートフォンで回答してもらっています。アンケートは前期199科目、後期182科目を対象としており、1科目あたり平均20.5人の学生が在籍していますので、回答者は年間で約7,800人以上ということになります。
はい。WEBCAS導入前は紙で実施していました。従来の運用フローを細かく説明しますと、
Excelでアンケートを作成
↓
学科・科目ごとに、アンケート用紙を人数分プリントアウト
↓
授業時に教員から学生一人ひとりに配布
↓
回答済みアンケート用紙を教員が回収し、事務局に提出
↓
回答をExcelに手入力し、ミスがないかチェック
↓
集計・分析
…ということを毎年行っていました。年に2回とはいえ、途方もない量のアンケートを入力・集計するのには大変な労力がかかっており、アンケート用紙や印刷にかかるコストもかさんでいました。さらに入力・集計作業は私一人で行っていたため、アンケート実施期間には通常業務がストップしてしまうことも課題だと感じていました。これらの理由から、紙のアンケートからWebアンケートに切り替えることにしました。
多くのメリットを感じています。具体的には以下4点が挙げられます。
これまではアンケート用紙に書かれた回答をExcelに入力する作業にかなりの時間が取られていましたが、WEBCASなら溜まったデータをCSVで吐き出すだけなのでこの作業がゼロになりました。収集したデータは関数を使ってより深い分析をしたり、教員へフィードバックするためのフォーマットに合わせたりする必要があるため人の手を介す作業は発生しますが、それでもトータルで1~2週間かかっていた集計作業が3日以内に終わるようになりました。
「集計作業が格段に楽になりました」(宗田様)
紙のアンケートと比べてコストも削減できました。人件費等も加味すると、およそ3分の1に削減できています。
紙のアンケートだと回答漏れや白紙回答を防ぐことができませんでしたが、Webアンケートなら「回答必須」の設定ができるため、必要な回答は確実に集められるようになりました。
また、これまでは学生が記入したアンケート用紙を教員に直接手渡しする運用だったため、その場で名前と回答が見えてしまうこともあり、学生からは「本音を書きづらい」という声が寄せられていました。Webアンケートなら回答データは直接WEBCASに送信されるため、この問題も解決できました。
以前は配布時の煩わしさを少しでも減らすため、アンケート用紙1枚に収まる質問数に抑える必要があり、質問は最大5問までとしていました。Webアンケートなら画面をスクロールして回答できるため、聞きたい情報をすべて盛り込めるようになりました。具体的には「教員および授業に対する質問」を従来の5問から7問に増やし、「なぜそう思ったのか」という必須記述を1問、印象的だった先生を挙げてもらう任意記述を1問追加しました。さらに「授業に意欲的に取り組んだか」「授業の到達目標を達成できたか」など、学生自身に対する質問も新たに追加しました。このようなアンケート内容の変更により、評価結果を多角的に分析できるようになったほか、“なぜその評価をつけたのか”を詳細に把握できるようになりました。実際にアンケート結果を見た先生方からも「学生一人ひとりの考えがきちんと言葉で伝わってくるので、授業の改善計画を立てやすい」と好評です。
アンケートシステムを選定した基準は以下の通りです。
エイジア(現WOW WORLD)の営業の方がトライアル環境にサンプルを登録してくれたので、それをもとに質問項目の作り方や文章の変更の仕方を確認しました。WEBCASはシンプルなレイアウトで操作もわかりやすく、「これなら簡単に作成できそうだ」と感じました。
また、学生の皆さんがアンケートに回答しやすいよう年次や学科を選択するとそれに対応する授業のみ表示されるようにしたかったのですが、WEBCASはこのような動きも思い通りに実現できました。
今回選定を進める中で、Webアンケートの構築や運用を丸ごと請け負っている業者もいくつか目にしました。しかし、外部業者に委託すると膨大なコストがかかってしまいますし、アンケート内容を修正したい際には都度やりとりが発生してスピードも落ちてしまいます。そのためできるだけ自分たちの手で、安価にWebアンケートを作成できる方法を探しました。WEBCASなら私たちの希望する運用が適正なコストで叶えられることがわかりました。
当初は無料のアンケート作成ツール等も候補に挙げていましたが、学生の名前など個人情報を収集するため、安全面は軽視できないと考えました。WEBCASは個人情報を守るために様々なセキュリティ対策がなされていることが確認でき、大手企業や官公庁のほか、大学や専門学校など教育機関での導入実績も豊富だったため安心して利用できると感じました。
アンケートは前期と後期の授業終了時(7月と1月)に実施するので、年に2回それぞれ短期利用できることが条件でした。WEBCASは1ヵ月単位での契約が可能で、必要なときだけ利用できることがメリットでした。
リアルタイムに回答結果を確認できるのが便利ですね。また、本校ではWEBCASのテンプレートを使用してアンケートを作成していますが、スマホで見てもデザインがきれいに調整される点がとても良いです。学生の皆さんはほぼ全員スマホなので、スマホ対応しているシンプルなテンプレートが用意されているのは助かります。
それから、一度作ったアンケートのレイアウトを次回そのまま使いまわせる機能もありがたいです。前期分のアンケートは一から質問を作成しましたが、後期分のアンケートは前回のレイアウトをベースに必要な箇所だけ修正すれば済んだので、アンケートの準備にはほとんど時間がかかりませんでした。
まったくありませんでした。営業の方が大阪まで説明に来てくれましたし、何かわからないことがあればカスタマーサポートに電話をすればすぐに解決できました。
エイジア(現WOW WORLD)注:2020年4月に「大阪オフィス」を開所しています。
引き続きWEBCASで授業評価アンケートを実施していきたいです。また、今後は卒業生に対してのアンケートも実施してみたいと考えています。まだ構想段階ですが、たとえば「就職した企業の満足度」や「仕事の内容」などをヒアリングし情報を集めることで、卒業生および在学中の学生により良い進路支援ができるのではないかと考えています。実施することになった場合は、またサポートをよろしくお願いします。
アンケート・フォーム作成システム
WEBCAS formulator
PC・モバイル対応、回答数無制限で高セキュリティのアンケート・フォーム作成システム