導入事例
株式会社くもん出版様
「Web上でのイラスト投稿コンテストは初めての試みでしたが、最小限の労力とコストで実施でき、大盛況のうちに終えることができました。」
2019年05月15日掲載
くもん出版様は2018年9月~同年12月にかけて、乳幼児向け教室「Baby Kumon」の公式キャラクターである「くろくまくん」をモチーフにしたイラスト投稿コンテストを実施されました。本コンテストではハガキ応募と並行してWebでも応募を受け付け、その応募フォームを作成するシステムとしてWEBCASを利用されました。ご担当者様に、WEBCASの活用内容や選定理由を伺いました。
WEBCASを選んだ理由
WEBCASの導入効果
くもん出版はKUMONグループの一社として、ドリル、カード、絵本・児童書などの出版物や、知育玩具の開発・販売を行っています。当社は子どもたちの学ぶ力を引き出す出版物や教育関連商品を通して、子どもたちの未来に貢献することを使命としています。
当社は昨年、Baby Kumon(※)の公式キャラクターである「くろくまくん」の誕生10周年を記念し、全国の皆さまから「ご当地くろくま」のアイデアを募集するコンテストを実施しました。
※Baby Kumon
公文教育委員会が展開する、0・1・2歳の親子のための教室。「親子のきずなをはぐくみ、伸びる子どもの土台をつくる」をコンセプトに、歌や読み聞かせを中心とした「ことばのやりとり」を楽しめるようサポートしている。
「くろくまくん」はシンプルで親しみやすいキャラクターから、たくさんの絵本やおもちゃの主人公として大活躍しています。「ご当地くろくま」とは、この「くろくまくん」に各都道府県の名所や名物などをあしらって、いわば“地域限定くろくまくん”を作ろうという企画でした。
本コンテストは、プロ・アマチュア・年齢・公文とのかかわり等を問わず、どなたでも応募いただけるようにしました。こうして全国から集まった多数のアイデアをもとに、くろくまくんの作者たかいよしかず氏が47都道府県の「ご当地くろくま」たちを誕生させました。
全国から集まったアイデアをもとに、たかいよしかず氏の手によって「47都道府県ご当地くろくま」たちが誕生
Web応募は、以下の流れで行いました。
(1)作品を描くためのフォーマット(応募用紙)を当社Webサイトからダウンロードし、プリントアウトする
↓
(2)作品を描く
↓
(3)作品をスマートフォンなどで撮影するか、スキャニングして画像ファイルにする
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(4)WEBCASで作成した応募フォームに必要事項を記入して、画像をアップロード
画像をアップロードするための「ファイルボックス」という項目のほか、受賞作品の発表時や賞品発送時に必要となる個人情報(お名前やニックネーム、メールアドレス、電話番号、住所等)を入力する項目を用意しました。
また、フォームの下部には「コンテストを知った経緯」や「応募者ご本人と公文との関わり」を任意で回答いただくアンケートも設置しました。
フォームのレイアウトやデザインは、WEBCASに標準搭載されていたテンプレートを利用しました。
WEBCASで作成した応募フォーム
インターネットで調査し、ASPで利用可能なフォーム作成システムを3~4種類比較しました。システム選定にあたっては以下4点を重視しており、WEBCASがこれらの要件を満たしていたため利用を決めました。
1.画像ファイルのアップロード機能が用意されていること
コンテストを実施するにあたり、画像ファイルのアップロード機能があることは必須でした。WEBCASにはこの機能が用意されていたほか、ファイル投稿の項目を「回答必須」に設定することで、画像を登録しないと応募が完了しないフローを構築できることがわかりました。これなら応募作品の登録漏れを防げるため、スムーズにコンテストが実施できると考えました。また、WEBCASは複数のファイルをアップロードすることが可能だったため、今回のコンテストでは1回の応募で3つの作品まで応募できるようにしました。
2.費用が定額であること
どのくらいの応募をいただけるか事前にわからなかったため、応募数にかかわらず料金が定額のシステムを求めていました。WEBCASはこの条件に合致しており、予算が組みやすいと感じました。
3.セキュリティが高いこと
応募フォームではお名前や住所などの個人情報を収集するため、セキュリティの高いシステムを選びたいと考えていました。WEBCASは個人情報を守るために様々なセキュリティ対策がなされていることがわかり、大手企業や官公庁、自治体等の導入事例も豊富だったため安心して利用できると思いました。
また、提供元のエイジア(現WOW WORLD)さんはPマークやISMSを取得しており、セキュリティ意識の高さがうかがえました。
「価格面だけを見ればもっと安価なシステムもありましたが、大切な個人情報をお預かりすることになるためセキュリティは軽視できないと考えました。」(井上様)
4.思い通りのフォームが簡単に作れること
このようなシステムを利用するのは初めてだったため、「知識がなくても思い通りのフォームが簡単に作れること」は選定のポイントでした。WEBCASは「姓名ブロック」「電話番号ブロック」など、一般的によく利用するアンケート項目が用意されていたため設定が簡単で、さらにオリジナルの質問文や選択肢を作る作業も容易に行えることがわかり魅力を感じました。また、レスポンシブ対応のデザインテンプレートが用意されていたため、知識がなくてもPC・スマホ両用のフォームデザインがすぐに作れる点にも好感が持てました。
以上の理由からWEBCASの利用を決め、「ご当地くろくまコンテスト」の応募フォームとして2018年9月1日から12月10日にかけてWeb上に公開しました。
ハガキとWebを合わせて865通もの応募が集まりました。今回のコンテストはWEBCASでのフォーム作成や応募管理も含め、社内の数名が通常業務と兼任しながら運営に携わりましたが、最小限の労力とコストでこれだけの作品が集まったので大変満足しています。
まずは応募作品すべてに通し番号を振り、裏側で個人情報と紐付けたうえで「作品のみ」を審査に回しました。WEBCASは登録された個人情報と画像ファイルが別々で管理され、かつIDで紐づく仕様だったので、この運用フローに適していました。
その後たかいよしかず氏による厳正な審査を経て、「グランプリ」1名、「ご当地くろくま賞」46名を決定しました。「グランプリ」の方には、採用されたご当地くろくまをたかいよしかず氏がフィギュアにしてプレゼントし、「ご当地くろくま賞」の方には、採用されたご当地くろくまのデザイン画を同氏の直筆サイン入りでプレゼントしました。その他、「ご当地くろくま」のクリアファイルが抽選で100名様に当たる「くろくまくん賞」も用意しました。
今回は「ハガキ応募」「Web応募」のどちらかに限定せず、併用したことが功を奏したと考えています。
「ご当地くろくまコンテスト」を実施した背景として、“社内外問わずコミュニケーションを活性化させ、KUMONグループを盛り上げたい”という目的がありました。具体的には、当グループの社員や家族、教室の先生や生徒さん、書店の方々、そして普段公文とのかかわりがない方も、みんなが一緒に楽しめる企画にしたいと思っていました。そのため、以下のような様々な方法で本コンテストを周知しました。
・グループ社員向けにメールを配信
・全国の公文教室や事務局にポスターを送付
・書店で「くろくまくん10周年フェア」等を開催し、店頭に応募用ハガキを平積み
・自社ECサイトの会員にメルマガを配信
・Baby Kumonのコミュニティサイトにニュースを掲載
・Baby Kumonの資料請求をいただいた方に、チラシを同梱
・自社のWebサイトやSNSで告知
・コンテストや公募のポータルサイトに情報を掲載
「人気キャラクターを使った企画なら多くの方に楽しんでいただけますし、“ご当地くろくま”が誕生することによって今後も各地域が盛り上がると考えました。」(宮本様)
ご覧の通り周知する場所やツールが多岐に渡ったため、書店の店頭など「ハガキ応募」と親和性が高い場合もあれば、逆もまた然りでした。たとえば公文の教室は全国に1万6千以上ありますが、これらの教室すべてに応募用ハガキを平積みするのは困難だったため、教室の先生方にはコンテストの概要が書かれたポスターをお送りし、そのポスターに掲載したQRコードから応募フォームにアクセスいただけるようにしました。
このようにハガキとWebどちらからも応募を受け付けたことで、より多くの方に作品を送っていただけたのだと思います。
まだ具体的な計画はありませんが、今後はWEBCASでお客様アンケートや購入者アンケート等を実施することも検討しています。これまでは主にハガキで実施していたのですが、こちらもWebと併用することでより多くの声が集められるのではと期待しています。実現することになった場合は、またサポートをよろしくお願いします。
アンケート・フォーム作成システム
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