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有意義かつシンプルに分析できる提案を評価。目標を大幅に超えるアンケート回答を獲得

Startup Hub Tokyo

TOKYO創業ステーション
Startup Hub Tokyo運営事務局様

Startup Hub Tokyo運営統括マネージャー 小野 修様

「アンケート回答率を高めたい、シンプルに集計したいと相談したところ、期待以上のご提案をいただけました。おかげでタイトなスケジュールの中、満足のいくアンケートが実施できました。」

  • Startup Hub Tokyo運営統括マネージャー小野 修様
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東京都が”起業促進の拠点“として東京・丸の内に開設した創業支援施設「Startup Hub Tokyo」は、開設1周年目前のタイミングで施設利用者に初のWebアンケートを実施した。都から運営を受託されているご担当者様に、アンケートを実施した経緯や運用システム選定・導入の進め方、アンケートの結果、システムを利用した感想について伺った。

TOKYO創業ステーション Startup Hub Tokyoについて

― TOKYO創業ステーション Startup Hub Tokyoはどのような施設なのか教えてください。

「TOKYO創業ステーション」は、東京都が開業率の引き上げを目指して、東京・丸の内に2017年1月27日にオープンした創業支援施設です。1階と2階に分かれており、2階は起業を目指す方や起業家を支援する「創業ワンストップサポートフロア」、1階は、主に“潜在的な起業希望者”向けの「Startup Hub Tokyo」で構成されています。私は運営統括責任者として「Startup Hub Tokyo」の運営に携わっています。

Startup Hub Tokyo

Startup Hub Tokyo

― 「潜在的」な起業希望者をターゲットにしているとはどういうことでしょうか。

これまで国や自治体・民間企業は、起業希望者もしくは起業家に対して様々な支援を行ってきました。しかし肝心の「起業希望者」は直近15年間で半減しています。そこで「Startup Hub Tokyo」は、『起業意欲がまだ薄い方』や『起業準備の初期段階の方』を主要ターゲットに、起業への一歩を踏み出しやすい環境をつくるため開設されました。約70席のフリースペースをはじめ、ほぼ毎日の様にイベントを開催するイベント会場、起業コンシェルジュによる起業相談スペースや、託児所(キッズスペース)を備えており、会員登録した方は原則無料でご利用いただけます。間口を広げるため、いわゆる“お役所感”を極力排除し、入りやすい施設運営を心掛けています。

近年の調査から、多くの若者や女性が起業意欲減少の理由の一つに「身近に起業のロールモデルとなる方がいない」ことが見えてきたため、特に先輩起業家とのネットワークづくりに力を入れています。

フリースペース

フリースペース

ラウンジ、サロンに分かれているフリースペース。平日は80~100名、月間2,000名が利用している

起業家との相談コーナー

起業家との相談コーナー

起業の先輩との相談コーナーは原則予約制。開設以来1,800件の相談実績がある

イベント会場

イベント会場

イベント会場。起業家によるトークイベント、起業にまつわるお金の話、ハッカソンなど、テーマは多岐にわたる

業務パフォーマンスを把握するため、初のWebアンケートを実施

― 当社システムWEBCASをご利用いただいておりますが、ご利用用途について教えていただけますか。

「Startup Hub Tokyo」では、アンケートシステムWEBCAS formulatorとメール配信システムWEBCAS e-mailを活用し、2017年12月に会員向けWebアンケートを実施しました。
アンケート内容は、各施設の利用状況や、起業の状況などについて聞くというものです。

―アンケートを実施した目的を教えてください。

アンケートを実施した一番の目的は「自分たちの業務パフォーマンスを把握するため」です。
「Startup Hub Tokyo」を運営していると「利用者のうち何人が起業したのですか」と、本当によく聞かれます。「Startup Hub Tokyo」は起業までのプロセスを最後までサポートする施設ではありませんが、我々も自分たちの活動がどう帰結したかを知りたいと考えていました。2017年末時点で会員データは9,000件を超えましたが、「会員のうち何人が起業したか」は我々から聞かなければ把握できません。そこで、会員登録時に収集したメールアドレスにメールを送って、ネットアンケートに回答してもらおうと考えました。

「やりたい分析ができそう」「アンケート回答率が高まりそう」と感じ、すぐ導入を決めた

― Webアンケートを実施するため、何をどのように進めていったのでしょうか。

まずインターネットでWebアンケートシステムを提供している業者を探しました。その中から「やりたいことができそうか」チェックして3社ほど比較検討し、最終的にWEBCASを採用しました。最初に問合せをしてからアンケートの実施まで、1カ月もかかりませんでした。

― なぜWebアンケートをWEBCASで行うことにしたのでしょうか。

「営業担当者の対応が早く、的確だった」ためです。こちらから問い合わせをしたらすぐ打ち合わせを調整いただけました。ご来社いただいてこちらの目的、やりたいことをお話したところ、的を射たご提案をしていただいたので、すぐ導入を決めました。ギリギリのスケジュールで段取りをしていたのですが、おかげさまで希望通りのスピードで進めることができ、ありがたかったです。

― 最初に伝えた要望とはどのようなものだったのでしょうか。

私たちが最初にお伝えしたのは、「Startup Hub Tokyoの施設や活動が、どのくらいの方の起業に貢献したかを知りたい」「アンケート回答率を上げたい」「ストレスなく集計・分析したい」というものでした。

エイジア(現WOW WORLD)の担当者さんとディスカッションする中で、この要件をWEBCASでどのように実現していくか、明確にしていきました。内容は以下の通りです。

「Webアンケートを実施したのは初めてでしたが、とてもスムーズに進めることができました。」

「Webアンケートを実施したのは初めてでしたが、とてもスムーズに進めることができました。」

「Webアンケートを実施したのは初めてでしたが、とてもスムーズに進めることができました。」

・既存会員データを用いた分析ができるようにする
「Startup Hub Tokyo」では、会員登録時や起業相談時に登録した会員データを保有しており、各会員の属性やステータス、「いつ起業する予定か」など様々な情報が登録されています。せっかくアンケートを実施するなら、このデータを活かしたクロス集計ができれば、より深い分析ができます。たとえば、会員登録時「3か月後に起業したい」と回答した会員のうち、起業したのは何人か?といったことを自由に分析出来るようになるわけです。

最初から「こんな分析がしたい」と思っていたわけではないですが、エイジア(現WOW WORLD)さんに「WEBCASのメール配信システムと、Webアンケートシステムを連携させれば、既存データとアンケート回答が紐づけられるので、より深い分析ができる」と教えていただき、ぜひ活用したいと思いました。

メール配信システムとアンケートシステムの連携イメージ

・回答率を上げるため「設問は少なくシンプルに」
いざアンケートを実施するとなると「あれもこれも」と質問が増えてしまいがちですが、やはり「質問が多くなると回答率は落ちる」と担当者さんより助言をいただきました。そこで、「このアンケートの目的は?」と何度も立ち返りながら、質問を絞りこみました。
また「起業した人」と「起業していない人」では後で聞きたいことが変わるので、WEBCAS formulatorの『アンケート設問分岐』機能を使って、回答内容に応じて次の設問を分岐させることにしました。「関係ない質問を表示させない」ようにしてさらに質問を絞り込み、よりスピーディに回答できるようにしました。

アンケートの分岐イメージ

また今回のアンケートでは「個人情報は収集しない」ことにしました。そもそもWEBCASのアンケートシステムとメール配信システムを連携させるなら、既存会員データとアンケート回答が紐づくので改めて個人情報を聞く必要はないですし、余計な質問をしないことで回答率を高められると考えたからです。

これらの取り組みにより、設問は多くても13問ほどに絞られたので、シンプルで回答しやすいアンケートになったと思います。

―回答率を上げるためにインセンティブを用意するのはよくあるケースですが、そちらは検討されなかったのでしょうか。

回答者にインセンティブを提供することも考えましたが、見送りました。自治体の機関でプレゼントを提供するのはふさわしくない、という面もありますが、回答に不要なバイアスがかかることを避けたかったからです。これもエイジア(現WOW WORLD)さんとも話をしながら「率直な意見を収集するためにはその方が良い」と、すぐ結論を出すことができました。

エイジア(現WOW WORLD)さんとの打ち合わせは2回ほど行い、初回は「やりたいことと目的の共有」、2回目は「アンケートの中身をどうするか」「回答率を上げるためにどうするか」といったことを議論しました。懸念事項はその場で全て解決しましたし、エイジア(現WOW WORLD)さんも検討事項を持ち帰ることなく、スムーズな進行でした。

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想像以上のアンケート回答数に驚いた

― アンケートを実施して、結果はいかがでしたか?

結果は以下の通りです。

項目 結果
メール配信数 約9,000通
メール到達率 99.1%
アンケートフォームへのクリック率 9.14%
アンケート有効回答数 596件

当初は「最低でも300件の回答が欲しい」と考えていましたが、1回メールを配信すると当日から翌日にかけて一気に回答が来まして、希望の2倍近い596件もの回答が集まりました。インセンティブを設けなかった割に、満足のいく回答数になったと思います。少なかったら「再度のアンケートご協力依頼メール」を配信しようと考えていたのですが、その必要もありませんでした。
また、実は「登録メールアドレスは本当に利用されているものなのか?」「きちんと届くのか?」という点も不安だったのですが、メールの到達率が99%を超えたことにも驚きました。

― アンケート集計をしてみていかがでしたか?

とにかく、会員の起業状況を把握できたことが、一番の収穫でした。特に、今回我々が一番知りたかった「Startup Hub Tokyoを利用した後の創業社数」をおおよそつかめたのは、大きな成果です。
他にも、「プレアントレメンバー(起業準備中で専用特典が受けられる会員)は回答率が高い」など、クロス集計をかけることによって、様々な傾向が読み取ることができました。今後は既存会員データと組み合わせて、より深い分析を行っていきたいと考えています。

また、「ご意見・ご要望」のフリーアンサー項目を最後に入れましたが、こちらの記入率は全体の2割で、概ね高評価でした。試行錯誤しながら運営の質を向上させてきましたので、一定の評価をいただけたと感じており、励みにもなりました。

WEBCASを使って感じたこと

― 今回WEBCASを使った感想をお伺いできますか?

今回エイジア(現WOW WORLD)さんにお願いしてとてもよかったと思います。理由をいくつか挙げてみます

・東京都の高いセキュリティ基準をクリアできた
「Startup Hub Tokyo」は東京都の施設なので、システム導入には東京都のセキュリティ基準をクリアしなければなりません。かなり細かく、厳しい基準なのですが、WEBCASは問題なく導入することができました。

・手軽に使えるクロス集計
アンケートの設問を生かしたクロス集計は管理画面上で行えたので、「女性はどうか、男性はどうか」など、切り口を変えながら手軽に集計できたのは便利でした。

・集計・加工しやすいCSVデータ
アンケート結果はCSVデータでダウンロードすることができたので、データの加工、分析、レポート作成がスムーズに行えました。CSVは余分な空欄や装飾などがなくて、扱いやすかったです。

・ユーザーが回答しやすいデザインテンプレート
今回のアンケートフォームは、WEBCASのテンプレートを使って作りました。WEBCASのテンプレートはシンプルで、充分ユーザーが使いやすいデザインだったと思います。

・的確なサポートが受けられた
アンケート方針策定からアフターフォローまで、的確でスピーディなサポートをしていただけたと思います。時間もなく、我々の経験もない中で、求める結果をシンプルに実現できたので、非常に効果が高かったと思います。

今後の展望

― 今後もアンケートを実施されるのでしょうか。

「Startup Hub Tokyo」は、これまでサポートされていなかった領域に新たに踏み込んだ施設なので、その効果や実態をすぐ完全に把握することは困難です。そのため我々は、起業相談やイベントなどでの接触に加え、Webアンケートを実施し、これらの情報を有機的に融合させることで、定性的にも定量的にも意義のある情報収集、精度の高い分析、実態把握を行えるのではないかと考えています。

そしてこのデータを我々の今後の活動の指針にすることで、東京都の政策に貢献していきたいと考えております。今後も引き続きサポートをよろしくお願いいたします。

― 本日は貴重なお話をありがとうございました。

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ユーザ企業様プロフィール

施設名 TOKYO創業ステーション Startup Hub Tokyo
所在地 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治安田生命ビル TOKYO創業ステーション1F
設立 2017年1月
URL https://startuphub.tokyo/
内容 創業支援施設
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