導入事例
株式会社トレーデクス様
「柔軟に会員データベースが作成できて、データベースと紐づいたメール送り分けが簡単にミスなく行えるシステムが望ましいと考えました。」
2017年12月07日掲載
国内トップシェアの証券ディーリング※システムを提供する株式会社インタートレードのグループ会社で、投資教育事業を展開するトレーデクス様は、2016年8月に顧客管理システムWEBCAS CRMを使って「一人ひとりの投資スタイルにマッチしたメッセージ配信」をスタートしました。ご担当者様に、システムのご活用内容や導入経緯などについて詳しく聞きました。
※ディーリング:金融機関(証券会社や銀行など)が自己勘定で株の取引をすること
トレーデクスは、東証二部に上場している株式会社インタートレードのグループ会社として2011年に設立されました。インタートレードは、金融会社向けに証券ディーリングシステムを提供している会社ですが、当社はこの「金融のプロ向け株取引システム」を駆使してトレード(売買取引)を行い、そこから得たノウハウを個人投資家に提供する「投資教育事業」を行っています。
その一環で「投資家の裾野を広げる」活動も行っています。地上波放送TOKYO MXやインターネットから、投資に役立つ“最新マーケット情報や投資ノウハウ”などを提供する番組『TRADEXマーケット・アングル』を、東証Arrowsスタジオから毎週LIVE放送しています。
トレーデクス提供の番組『TRADEX マーケット・アングル』はトレーデクスのWebサイトから放送後も好きな時に観ることができる
当社はWEBCAS CRMで、メルマガ会員データベースの運用管理、メルマガ配信、セミナー受付フォーム作成を行っています。定期メルマガを毎日配信するのはもちろん、著名な講師を招聘したセミナーの集客メールなどもWEBCASから配信しています。
「教育事業の立ち上げ」がきっかけです。トレーデクスは設立時、主に金融商品の運用を行っていたのですが、新たにBtoC事業である教育事業を展開することになり「見込み客を集めてコミュニケーションを行い、受注まで引き上げる仕組み」が必要になりました。そこで、データベース構築からメルマガ配信まで行えるシステムの導入の検討を開始しました。2016年6月頃のことです。
システムを選定した基準は以下の通りです。
1.投資スタイル別メールが「手軽に」配信できるか(DBとメール配信機能の柔軟な連動)
当社は見込み客への効果的なアプローチを実現するため、お客様一人ひとりの投資スタイルやステータス等に合ったメールをきめ細かく配信していきたいと考えていました。
当社がメール業務にかけられる時間とコスト、リソースは限られていたため、「運用がいかに手軽にできるか」が重要だと考えていました。例えば会員データベースとメール配信システムが分かれていると「データベースから対象データを抽出してダウンロードし、都度配信リストをシステムに取り込んで配信する」という作業が発生します。この運用だと配信ミスが起きないよう神経を使いますし、手間がかかります。またデータベースとメール配信システムを後から連携するのは少々ハードルが高くなります。
ですから、メルマガ運用システムは“会員データベースが柔軟に作成できる上、データベースに紐づいたメール配信が手軽にできる”システムが望ましいと考えました。
「限られたリソースでメルマガの送り分けを行うには、データベースに紐づいたメール配信がより簡単に行えるシステムである必要がありました。」
2.メールの到達率は高いか
当たり前の話ですが「メールがお客様にきちんと届くかどうか」という点は非常に重要です。 “メルマガ会員データベースが構築できて、そこに配信機能がついている”というシステムは複数ありますが、比較するとメール配信性能に疑問が残るケースが散見されました。メールアドレス1件あたりの獲得コストは高くなる一方なのに、肝心のメールが届かないのではコストをかける意味がありません。ですから、優れたメール配信性能を有する「到達率が高い」配信システムを求めていました。
3.「導入後の面倒見のよさ」が期待できるか
システムを短期間で導入する必要があったため、「サポート体制が充実しているか」という点はとても重要だと考えていました。ただ、こればかりは実際に導入してみないとわかりません。ですから、「担当者がスムーズにニーズを的確にくみ取り、柔軟かつ親切に対応してくれるか?」「説明はわかりやすいか?」「提案内容は的を射ているか?」といった点を判断材料にしました。フロントの担当者がしっかりしていれば、おそらくサポート窓口の担当者もしっかりしているだろうと考えたからです。
4.低コストか
新規事業にかけられる予算は限られているため、今申し上げた要望を低コストでかなえられる仕組みが望ましいと考えました。
以上の選定基準を元に総合的に判断した結果、エイジア(現WOW WORLD)のWEBCAS CRMが最も当社に合っていると考え、導入することになりました。
先ほど申し上げた通り、当社は『TRADEX マーケット・アングル』という番組を提供しており、番組内でメルマガをご案内しています。Webサイトに行くとバナーが固定表示されるので、そこからメルマガ会員登録をしていただく流れです。会員登録フォームはもちろんWEBCAS CRMで作成していますが、おかげさまで着実に会員が増えている状況です。
トレーデクスWebサイトではメルマガ会員登録ページへの誘導バナーが表示される
平日は毎日夜7時頃にメルマガを配信しており、当社独自の指数を用いて注目すべき銘柄をご紹介したり、当日のマーケット概況をお伝えしたりしています。
メールでは、お客様の投資スタイルに合わせて、コンテンツや紹介する商材などを変えています。
株式投資には二つの運用スタイルがあります。
一つ目は「数学的確率で見る」スタイルです。こちらは株価チャートを駆使して理論的に分析される方のようなトレードのスタイルです。
二つ目は「話題性で見る」スタイルです。ニュースで取り上げられている銘柄、「これから話題になるであろう」銘柄に投資するといったイメージです。
当社はメルマガ会員を、上記どちらかの投資スタイルに分けています。
例えば当社がお呼びしたセミナー講師の投資スタイルが「数学的」だった場合は、そのセミナーの来場者も同じスタイルである可能性が高いです。また、当日のアンケート結果などから投資スタイルを測ることもできます。当社ではそういった情報から顧客データ管理(フラグ付け)を行い、それぞれの興味に合ったセミナーを案内したり、最適な商品の訴求を行ったりしています。
そうですね。一斉配信するよりも明らかに高い効果が出ています。このような送り分けができる仕組みを簡単に構築できるのが、WEBCASの良いところだと思います。
また、もしそれでもメルマガの開封率やクリック率が悪い場合は、アプローチの内容を見直したり、配信時間を変えてみたりなど、試行錯誤しながら運用を行っています。
とても満足しています。
一つ目によかったことは、低コストかつスピーディに導入できたことです。
一般的に“会員データベース構築”というと、「要件定義をしてデータベースを選定して…」となってしまい初期の導入費用が膨大にかかるイメージでしたが、WEBCASは初期費用がとても安くてランニングコストも安価でした。
それにメルマガ会員登録フォームの設置まで4日とかかりませんでした。担当者が多忙なのでそれしか時間がとれなかったということもありますが、カスタマーサポートの方に的確かつ迅速にフォローいただけたので、とてもありがたかったですね。
次によかったのは、簡単にHTMLメールが作成できるようになったことです。
HTMLメールは、画像を作ったりHTMLタグを記述したりする必要があり、手間はかかりますが、テキストメールより効果的なケースが多いです。
例えばメールで銘柄を紹介したいときにはグラフやチャート等を画像で入れることで、言葉で長々と説明するよりもイメージしやすいですし、読みやすくなります。
また大規模なセミナー集客など「ここぞ」というメールはHTMLメールで配信しています。セミナー講師の写真入りで送る事で、「この前の講師の新しいセミナーだ」と想起しやすくなり、集客効果も高まります。
銘柄紹介を行った時のHTMLメルマガ(一部)
それ以外にも、WEBCASのHTMLメールエディタを使えば、画像データをWEBCASの環境に置くことになるので、PDFを添付してメールを送る場合と比べてお客様環境に負荷をかけることがなく、お客様にとっても便利なのではないかと思います。
WEBCASのHTMLメールエディタを使えば、コーディングを行うことなくHTMLメールを作成できるので、作業時間が短縮できます。その分、画像作成など「効果を高めるための工夫」に時間をかけています。
当社の投資教育サービスは安いサービスではありません。会員を獲得してからすぐ成約する商材ではないので、一度会員になった方にはメルマガでしっかり囲い込んで、長期的な視野でLTVを高めていきたいと考えています。そのためには、現状のサービスの改善や、メッセージ配信の精度を高める必要があるので、今後はお客様の課題や本音などをどんどん吸い上げていきたいですね。WEBCAS CRMにはWebアンケートの機能もあるので、今の機能に加えて、こちらも活用していきたいです。今後も引き続きご支援よろしくお願いします。
顧客管理システム
WEBCAS CRM
会員を集めて管理し、メルマガやアンケートでコミュニケーションができるお手軽CRM