導入事例
テンプホールディングス株式会社様
「大規模なeラーニングシステムを導入しなくても、約2万人のコンプライアンス研修をスムーズに実施できました。」
2015年09月08日掲載
テンプホールディングス様は国内グループ会社の社員に向けて、コンプライアンス研修におけるWebテストおよび同社法務部門に対する社員満足度調査を行うため、短期のスポット利用が可能なWebアンケートシステムWEBCAS formulatorを利用されました。
WEBCAS運用ご担当者様に、システムの導入経緯や具体的な活用方法について詳しく伺いました。
テンプホールディングスは、主に人材サービス事業を行うグループ会社の経営計画や管理などを行っています。現在、「テンプスタッフ」や「インテリジェンス」など、国内だけでも約45社のグループ会社を抱えており、2015年3月期の売上高は連結で4,010億5千6百万円、連結従業員数25,906名、東証一部に上場しています。
今回、WEBCASを以下2種類の用途で活用しました。
(1)コンプライアンス研修におけるWebテスト
テンプグループではお客様に安心して当社サービスを利用いただけるよう、従業員一人ひとりのコンプライアンス意識を高めるための研修を定期的に実施しています。今回、WEBCASはコンプライアンス研修を振り返るためのWebテスト実施ツールとして利用しました。
(2)法務部門に対する従業員満足度調査
テンプホールディングスの法務部門は、各グループ会社から寄せられる法令に関する相談や契約書の審査等に随時対応しています。今回、法務部門による助言がどの程度現場の役に立っているのか、法務部門への要望・期待はどのようなものか等、現状を正しく把握し更なるサービス品質の向上を図りたいと考え、過去法務部門にご相談いただいた方に向けてWEBCASで満足度調査アンケートを行いました。
いいえ、これまでは座学でコンプライアンス研修を行った後、紙でテストを実施していました。しかしグループ会社の数が年々増化し、座学を続けるのが困難になってきました。座学で研修を行うためには、まず講師を務める各グループ会社の上長に向けて「講師用の研修」を行い、その後研修を受けるメンバーを同時間帯、同じ場所に集めて実施する必要があります。国内のグループ会社が約45社に増えた現在では、スケジュール調整だけで相当の時間と労力がかかってしまうため、この方法を続けることは現実的ではありませんでした。
さらに、従来の方法だと講師の力量によって研修のレベルが左右されてしまうという懸念もありました。
そこで研修のレベルを平準化しスムーズに実施するため、あらかじめ研修資料をメールやイントラネットを使って全従業員に配布し自己学習してもらい、その後共通のWebテストを受けてもらうという流れに変更することにしました。この方法であれば、各自時間のあるときに自席で研修および確認テストを受講できるため、従業員にかかる負担も軽減できます。こうして、Webテストを作成・実施できるシステムを探すことになりました。
コンプライアンス研修は国内全グループの従業員に対して実施するため、Webテストの受講対象者は約2万人いました。そのため、誰でもすぐにテストのやり方を理解できるようなシステムを選ぶ必要がありました。
せっかくコンプライアンス研修をデジタル化しても、現場から「Webテストの進め方がわからない」などの問い合わせがたくさん来てしまっては、“研修をスムーズに行いたい”という本来の目的を達成できないからです。
そこで、まずはテンプグループ内で既に利用しているIT製品の中から「Webテストが簡単に実施できそうなシステム」をピックアップし比較検討しました。この中には、社内研修専用のeラーニングシステムなども含まれていたのですが、私たちはテンプスタッフで利用しているアンケートシステムWEBCASが最適だと判断しました。その後、社内だけでなく外部のeラーニングシステムも含めさらに比較検討したのですが、最終的にWEBCASに勝るものはありませんでした。
「新しいシステムを導入し、現場が混乱してしまうことだけは避けたいと思っていました」(沼田様)
そうですね。一般的なeラーニングシステムはその場で学習しながら進めていくことを前提に作られているため、動画を流したりポップアップで画像を表示させたりと、学習意欲を喚起させるための様々な機能が搭載されていました。しかし機能が豊富な反面、受講者が「どのボタンをクリックすれば良いかわからない」など、使いづらさも目立ちました。また2万人規模の研修となると、システムだけで数百万のコストがかかってしまうという問題もありました。
その一方で、WEBCASなら「質問を読んで回答を選択していく」という誰でもすぐにやり方がイメージできるWebテストを作成できるため、スムーズに運用が回ると感じました。
さらに、WEBCASは短期のスポット利用が可能なほかWebテストの受講者がどんなに多くても料金は定額のため、コストを大幅に抑えて利用できることもメリットでした。
またWEBCASはコンプライアンス研修のWebテストという使い方だけでなく、今回同時に行った法務部門のWebアンケート作成ツールとしても活用できるため、eラーニング専用システムと比べて活用範囲が広く、かつ費用対効果が高いことも選定ポイントでした。
はい。受講者2万人のうち、誰からも「Webテストの進め方がわからない」などの質問はなく、研修は大変スムーズに実施できました。
はい、設問を組む作業は数日で完了しました。WEBCASには既存のテンプレートが用意されていたので、内容や色を変更するだけできれいなWebテスト画面が出来上がりました。
今回は、受講者の回答負担を減らすため回答内容に応じてページを遷移させる「条件分岐」の設定も行ったのですが、こちらは設定方法が少々複雑だったのでエイジア(現WOW WORLD)のサポート担当の方と一緒に作業しました。エイジア(現WOW WORLD)のサポート担当は電話、メール、Webフォームどこから問い合わせても毎回迅速に対応してくださり、同じ画面を見ながら一緒に操作してくれたので大変わかりやすかったです。企業によっては専用のサポート窓口が設置されていても、なかなかつながらなかったり対応が遅かったりすることがありますが、エイジア(現WOW WORLD)のサポート対応は素晴らしく、本当に頼りになりました。
WEBCASで作成したWebテストの一部
まずは「各従業員が回答しやすい状況」を作ることを心がけました。具体的には、グループ会社によって月末が忙しかったり月中が忙しかったりと繁忙期が異なるため、こちらでWebテストを受講してもらう日程を複数パターン用意し、各グループ会社にどの期間に受講したいかを選択してもらいました。
また、テスト実施期間の途中で一旦回答状況を確認し、未受講者には「Webテストを受けてください」というきめ細かいリマインドメールを送りました。
テンプグループでは、派遣スタッフの方々や登録者の方々の名前や連絡先など多くの個人情報を預かっているため、当グループの従業員は個人情報の取り扱いについて殊のほか敏感でなければなりません。そのため、コンプライアンス研修は「できれば受けてほしい」ではなく、「必ず受講してほしい」研修です。今回、グループコンプライアンス本部では全社員の受講を目標に取り組み、Webテスト実施期間内にほぼ全員の受講が完了しました。
コンプライアンス研修は1回やって終わりではなく、「きちんと理解できているか」を確認しながら継続的に実施していくことが重要です。今後も定期的にWebテストを活用した研修を行っていくことはもちろん、コンプライアンスに関する意識調査等も行っていきたいと考えています。WEBCASは一度作成したWebフォームのレイアウトを丸ごとダウンロードできるとのことなので、今回作成したフォームを保存しておき、次回も利用したいと思っています。
アンケート・フォーム作成システム
WEBCAS formulator
PC・モバイル対応、回答数無制限で高セキュリティのアンケート・フォーム作成システム