導入事例
株式会社新潮社様
「読者にはスマホユーザーが多いと見込んでいたので、WEBCASでスマホ向けのアンケートフォームを作成しました。予想は的中し、スマホからの回答が8割を占めました。」
2013年12月17日掲載
株式会社新潮社(以下 新潮社)様は、雑誌のWeb読者アンケートにWEBCAS formulator(以下 WEBCAS)を活用されています。これまでのWebアンケートはPC向けのみで実施していましたが、読者のスマホ所持率を考慮し2013年8月からはスマホ向けのアンケートもスタートされました。開発部 柚山 賢舟様にWEBCASの操作感や活用方法に加え、選ばれる雑誌を作るための読者アンケート活用法について詳しく伺いました。
ローティーン向けファッション雑誌「nicola(ニコラ)」の公式サイト「ニコラネット」の運営や、会員制国際情報サイト「Foresight(フォーサイト)」の運営等、新潮社のWebサイト運営業務を行っています。Webを活用した読者アンケートシステムの運用も行っています。
主に「nicola」と、今年(2013年)8月に創刊した30代前後の女性向けカルチャー誌「ROLa(ローラ)」のWeb読者アンケートを実施するために使用しています。「nicola」に関しては8年ほど前からWEBCASを継続利用して読者アンケートを行っています。今年「ROLa」を創刊するにあたり改めてシステムの選定をしましたが、引き続きWEBCASでアンケートを実施していくことになりました。「ROLa」の読者は20代後半~30代の女性がターゲットのためスマホユーザーが多いと考え、SFO for WEBCAS※(以下 SFO)を使用しPCだけでなくスマートフォンからも回答しやすい画面を用意しています。ユーザーがPCでアクセスした場合はPC用のフォーム、スマホでアクセスした場合はスマホ用のフォームに自動で誘導されるよう設定しています。
※SFO for WEBCAS
WebアンケートやWebフォームのデザインを簡単にスマートフォン向けに最適化できる、WEBCAS formulator専用のデザイン作成支援ツール。アクセス毎にデバイス(PC/スマートフォン)を自動判別し、ユーザーを最適なフォームに誘導します。
※SFO for WEBCASは、2019年12月をもって新規販売を終了いたしました。
現在、WEBCAS formulatorでPC向けに作成したアンケートフォームは標準でレスポンシブデザインに対応しており、スマホ専用のページを用意しなくても、同一のURLで各デバイスに最適化して表示できます。
一つ目は、信頼できるシステムだという安心感があったからです。「nicola」の読者アンケート作成システムとして長年WEBCASを使用していますが、管理画面がわかりやすくスムーズに操作することができていました。8年間にわたって継続的に安定稼働していることや、導入実績が豊富なことも安心材料でした。
二つ目は、「ROLa」のWeb読者アンケートでやりたいと思っていたことがすべてWEBCASで実現できたことです。特に以下の3点は私たちがアンケートシステムに求めていた機能です。それぞれご説明します。
<1.アンケートフォームのスマホ対応>
先ほどもお話ししましたが「ROLa」の読者層はスマホユーザーが多いと見込んでいたので、PCだけでなくスマホ向けに最適化したフォームを作りたいと考えていました。そこで営業の方に相談したところ、スマホ向けにデザインを最適化できるSFOを紹介いただき、私たちの用途にぴったりだったので魅力を感じました。実際に操作してみると管理画面がわかりやすく、直感的にきれいなフォームを作成することができました。
「ROLa」の読者アンケートフォーム
PC向けアンケートフォームの一部
SFOで作成したスマホ向けアンケートフォームの一部
<2.キーワード入力によるクローズドアンケート>
編集部から「Webアンケートは雑誌を買った方のみに回答して欲しいので読者以外の回答が紛れないようにしたい」というリクエストがありました。そこで、回答者にはWebアンケートの冒頭で雑誌に掲載されているキーワードを入力していただき、正しいキーワードを入力した方のみアンケートに答えられるようにしました。
読者アンケート募集ページ。回答者には抽選でプレゼントが当たる
雑誌を買った人のみが回答できる、キーワード入力画面
PC向けキーワード入力画面
スマホ向けキーワード入力画面
<3.予約機能によるフォームの自動公開>
「ROLa」は現在隔月で発行しており、アンケートフォームも同じタイミングで更新する必要があります。WEBCASには公開日時の予約機能がついているので、次号の発売日に合わせて新しいフォームに切り替わるよう設定しています。手動で対応する必要がないのでとても便利です。
私たちが予想していた通り、スマホからの回答が全体の8割を占めました。この結果を見てもやはりフォームのスマホ対応に踏み切って良かったと思っています。スマホ対応を行っていない別の媒体と比べると「ROLa」では比較的質問項目が多かった割にアンケート回答率が高かったので、スマホ向けのフォームを用意したことが功を奏したのではと考えています。
「もしアンケートフォームをスマホ対応していなかったら、今回ほど回答が集まらなかったかもしれません」
通常のアンケートフォームをスマホで開くと、選択項目のラジオボタンや自由記述のテキストボックス等が小さいため画面を拡大しなければならず、ユーザーが面倒になり途中で回答をやめてしまうことも考えられます。「ROLa」は創刊したばかりということもあり読者の皆様の声をできるだけ集めたかったので「読者が回答しやすいフォーム作り」にこだわり、シンプルかつ選択肢を押しやすいデザインにしました。
デバイス毎のフォームデザインの違い
※一般社団法人 日本雑誌協会2013年7月~9月の公表値による
※媒体資料
新聞、雑誌等の媒体社が広告主に向けて、その媒体の内容や広告メニューを事前に紹介する資料のこと。
そうですね。編集部の担当者がWEBCASの管理画面からチェックしており、集計レポート等も同部署で作成しています。WEBCASはリアルタイムにアンケート結果を確認できるので、この途中経過の速報値で次号の企画が調整されるといったケースもあります。
ちなみにWebアンケートは、編集部や広告部から次号のために調査したい質問項目や媒体資料に必要な質問項目があがってきて、私たち開発部が作成しています。
「nicola」では「次の号で読みたいのはどのトピックスですか」という読者アンケートを事前に取り、人気のあったトピックスを次号の表紙で大きく取り上げたり、記事の内容をボリュームアップしたりする場合もあります。読み終わった後に感想を聞くのではなく事前に何を読みたいかを調査することで「この特集は人気がありそう」という予測が立てられます。私たちは、手に取ってもらえる雑誌を作るには読者の意見を吸い上げるのが最善策だと思っています。
「ROLa」では通常の読者アンケートだけでなくTwitter上からWebアンケートに誘導し、そこで読者の声を集めるといった使い方もしています。すぐに準備ができるうえ機動的に企画のネタを拾えるため、まさに“思い立ったらすぐ”読者の声を集めることができます。
「ROLa」の読者はTwitterを利用している方が多いと考え、実施することになりました。Twitterはスマホからアクセスすることも多いので、スマホ向けに最適化したアンケートとも親和性があると思います。
一方で「nicola」の読者は中学生がメインということもあり、まだスマホの所持率はそこまで高くありません。そのため現在はハガキのアンケートとWebアンケートを並行して行っていますが、時代の流れやデバイスの変化に合わせて読者アンケートの形を対応させていくべきだと考えています。今後も読者の声をより多く集めるにはどうすべきかを模索しながら、多くの方に楽しんでいただける雑誌を制作していきたいと思っています。
アンケート・フォーム作成システム
WEBCAS formulator
PC・モバイル対応、回答数無制限で高セキュリティのアンケート・フォーム作成システム