導入事例
株式会社赤ちゃんとママ社様
「読者アンケートでお聞きしたいことは山ほどあります。しかし、読者は育児や家事で忙しいママさん。余計なことは聞きたくないんです。」
2013年08月06日掲載
「WEBアンケートの回答率をどう上げればよいか?」頭を抱える担当者様は多いはず。読者アンケートをWEBCASで実施して、回答率の向上に取り組む、育児雑誌出版社 赤ちゃんとママ社様に、回答率アップの秘策や、Webアンケートシステムの選び方、活用法などについてくわしく伺いました。
(インタビューご協力者様:株式会社赤ちゃんとママ社 事業推進室 室長 牧内 巧一様、同 星野 吏穂様)
赤ちゃんとママ社は、2013年で49年目を迎える、日本初の育児雑誌『赤ちゃんとママ』を出版しています。“子育て社会の再構築”をスローガンに掲げ、育児関連の書籍出版をはじめ、父親への子育てセミナーや育休後の復職支援セミナーなど各種イベントの運営、社員の活力を向上させるワークライフバランス雑誌「chacun」の発行など、幅広く事業を展開しています。
赤ちゃんとママ社様が発行する育児雑誌『赤ちゃんとママ』と『1・2・3歳』
事業推進室は、新規事業を推進する部署として昨年2012年に新設されました。現在は育児情報サイト『赤ママWEB』や、育児書や子育てグッズが購入できる『イクジストモール』などのネット媒体の運営や解析を行うほか、新たな事業アイデアを収集し実現に結びつけるための業務を行っています。また、仮説を立てて既存事業の見直し、ブラッシュアップを行うとともに、会社全体の事業構築をしながら、事業全体を推進していく部署でもあります。
当社が発行する雑誌の読者アンケートをネット上で実施するシステムとして導入しました。読者アンケートの結果は、次号の雑誌の企画に活かすことはもちろん、新規ビジネスのヒントを得るために活用しています。
今は、23万部発行している月刊育児雑誌「赤ちゃんとママ」と、季刊の幼児子育て雑誌「1・2・3歳」、この2誌の読者アンケートをWEBCAS formulatorで実施しています。
『赤ちゃんとママ』の読者アンケート(抜粋)。スマートフォン経由のアンケート回答は5割を超えたという
それでは、WEBCASで新たに実現したことを3点ご紹介します。
1.読者のウェブアンケート入力負担を減らせたこと
我々の読者アンケートの対象は、毎日、育児に家事にと忙しいママさんです。ウェブアンケートの回答負担はなるべく軽くしたいのですが、お聞きしたいことは山ほどあり、『赤ちゃんとママ』6月号では質問項目だけでもおよそ30問(※アンケート回答結果に応じた追加質問項目を入れるとそれ以上)とかなりの量になりました。そこでWEBCAS formulatorのページ分岐機能を活用して、前月号でWebアンケートに回答された方には、同じ質問はしないという設定を行いました。これにより、読者の入力負担を極力減らすことができました。WEBCAS導入前は出来なかったことです。
先月号の読者アンケートに応募した読者(上記設問で「いいえ」にチェックした方)は、既に答えたアンケートページの入力を省略できる
2.ウェブアンケート回答を増やすための新たな企画が立てられたこと
通常システムを利用する場合、事前にやりたいことを考えてシステムで実現するものだと思います。今回私たちは、WEBCAS formulatorの機能を知ることで、様々な活用アイデアがわいてきて、新たな施策を思いつきました。2013年7月号の読者アンケートで実施している「その場で当たる赤ママくじ」がそれです。
「その場で当たる赤ママくじ」は、アンケート回答後、くじ用の数字を入力してもらうとすぐ当選か落選かがわかる、いわば“Web上で実施するスピードくじ”です。すぐ結果がわかるので、読者のモチベーションが高まり、アンケート回答率を向上させることができるのではないかと期待しています。WEBCAS formulatorの回答結果別ページ分岐機能で実現しました。
公式サイト『赤ママWEB』Topでも、読者アンケートと『その場で当たる赤ママくじ』をアピール
3.ウェブアンケートの運用業務、特に集計業務が効率化できたこと
ウェブアンケートシステムをWEBCAS formulatorに移行して、業務が大幅に効率化しました。その結果、年4回のアンケート実施が精一杯だったところ、16回も実施できる体制を整えることができました。アンケート実施回数が増えれば、新規事業に活かせるデータも多く収集できるようになるため、大変有意義だと思っています。
最も効率化できたのが、集計業務です。以前はクロス集計を実施するにも、「締め切りまで待って、CSVデータをダウンロードして重複回答分をチェック・削除し、Excelのピボットテーブルで集計する」という手順が必要で、1アンケートの集計に約1ヶ月はかかっていました。しかしWEBCAS formulatorを使えば、受付時点でアンケート重複回答が排除できるだけでなく、クロス集計も管理画面からリアルタイムに行えます。最も時間がかかっていた集計作業が格段にラクになり、「分析」「施策立案」など本来注力すべき業務に集中できるようになりました。
1年間ほど他社のWebアンケートシステムを利用していましたが、集計や作成などの業務が煩雑だったので、多くのアンケートを実施するのは困難でした。私たちは事業に活かせるデータを積極的に収集したいという要望がありましたので、このニーズにマッチするWebアンケートシステムに乗り換えることにしました。
インターネットでWebアンケートシステムを検索し、比較検討した結果、エイジア(現WOW WORLD)さんともう1社から提案を受けることにしました。エイジア(現WOW WORLD)さんに決めたのは、以下4つの理由からです。
1.PマークとISMSの認証を取得しており、セキュリティ意識の高さが認識できた
Webアンケートで収集するデータはお客様の個人情報が中心となるため、アンケートシステムのセキュリティの高さは重要です。システム選定の際に私たちが重視したのは、プライバシーマークと情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格「ISO/IEC27001」、この二つの認証制度でした。これらの認証を受けている企業は、第三者機関からの認定を受けるとともに、定期的に監査を受けていることになります。エイジア(現WOW WORLD)さんはどちらの認証も取得していたため、選定の際の安心材料になりました。
「PマークやISMS国際規格「ISO/IEC27001」の認証は、システム選定の際、提供企業の管理体制レベルを判断するのに役立ちます」(牧内 巧一様)
2.WEBCAS formulatorの機能が私たちの考える要件に最も合致していた
集計業務を効率化できるアンケートの分析機能をはじめ、読者アンケートの入力負担を減らせるページ分岐機能など、WEBCAS formulatorの様々な機能が、私たちの求める要件に合致していました。どのような機能を使っているかは後に述べます。
3.営業担当者の迅速で適切な対応
またなんといっても、営業担当者さんに迅速に対応いただいたことが好印象でした。たとえば、「こんなことがしたい」と相談したらすぐ「この機能が使えます」と、すぐに的確なレスポンスが返ってきました。システム選定からアンケート実施まで、準備期間は約1ヶ月半と短かったこともあり、この誠実な対応はとても心強く感じました。
実際に導入を決定してからも、契約書のやり取りや、操作方法などを個別に教えて頂くなど、真摯かつスピード感を持って対応いただけました。
4.適正な価格
最後はやはりコストです。他社さんよりも安く、予算に合った適切なプランをご提示いただきました。
以上を踏まえ、2013年4月にWEBCAS formulatorのASP版(WEBCAS アンケートASP)を正式に導入しました。
WEBCAS formulatorの機能で新たに実現したことを、いくつか列挙してみます。
<パスワード設定で、読者限定のクローズドアンケートを実施>
Webアンケート冒頭では、雑誌に掲載されているパスワードを入力頂くようにしました。正しいパスワードを入力しないとアンケートには回答できません。読者以外の回答を排除するために設定しました。
<アンケートの二重回答を防ぐ、重複チェック設定>
重複回答を防ぐために、同じメールアドレスの登録を受け付けない「重複チェックの設定」※を行っています。これにより、集計時に目視で行っていた重複削除業務が不要になりました。
【エイジア(現WOW WORLD)注】
重複チェックは、メールアドレス以外にも、会員IDなど任意の項目をキーにして設定することができます
<アンケート回答内容に応じた設問設定>
アンケートの回答結果と連動して、以降の設問に回答すべきか・すべきでないか、システム側で入力を制御する「設問分岐機能」を利用しています。これにより回答者は、「自分がどの設問にどこまで答えればいいのか」が直感的にわかるようになります。
<サンキューメール(ウェブアンケート回答お礼メール)で、通販サイトの会員登録を後押し>
これまでは、アンケート回答完了をお知らせするサンキューメールを自動配信する機能がありませんでしたが、WEBCAS formulatorの導入でやっと実現しました。
メール本文には、「アンケート協力者様だけに、通販サイト『イクジストモール』会員登録時の優待ポイントがさらに増えます」という告知と、会員登録ページへの誘導を行っています。この自動配信メールの開封率は高いと思いますので、会員増につながるものと期待しています。
<企業ロゴが掲載できるようになった>
Webアンケートフォームのヘッダ部分には、全て当社のロゴを掲載しています。何のイメージ画像もないアンケートに比べ、アンケート回答者様は安心して回答いただけるのではないかと思います。
WEBCASは機能豊富なだけでなく、どうすればやりたいことが実現できるか、親身になって支援してくれるサポート体制があるのがよいと思います。
例えばこれまでのシステムには「フォームのコピー機能」が見当たらず、似たようなアンケートを作るにも毎回ゼロから作成する必要があってかなり手間でした。
「どうにかして効率化できないか」と思っても、提供会社の運用サポート体制が整備されていなかったので、解決策は自分で調べなければなりませんでした。多くの業務をこなしながら機能を調べる時間はなかなかとれませんので、これなら機能があってもなくても結果は同じです。 WEBCAS移行後は、担当者に連絡すれば「やりたいことを、何の機能を使ってどう実現するか」「できないことは何か」をすぐ教えてもらえるので、機能をフルに活かせます。
今はおかげさまで、WEBCASのコピー機能で効率的にアンケートが作成できるようになりました。
「詳細に機能を調べる時間はなかなか取れないので、活用方法を相談できるサポート体制は重要です。」(星野 吏穂様)
読者アンケート回答数を増やすための施策には気を配っています。これまでの経験から、回答率を左右する最も大きな要因は「プレゼント」だとわかりました。なかでも効果が高かったのは「図書カードの応募者全員プレゼント」。いわゆる “全プレ”の訴求力は絶大です。しかし、毎回全員プレゼントを実施できる予算が無制限にあるわけでもありません。そこで思いついたのが、先ほどの「その場で当たる赤ママくじ」です。この施策の結果がどうなるか、検証結果が楽しみです。
読者の皆様は、「社会にもっとかかわって世の中、サービスをよくしたい」という高い意識でアンケートに協力下さっています。私たちは、そんな読者の皆様にもっと気持ち良く回答いただき、ご意見や感想を吸い上げて、どんどん誌面や新規ビジネスに活かしていきたいと思います。今後もWEBCAS formulatorで様々なアイデアを実現していきたいと思いますので、エイジア(現WOW WORLD)さんもそのためのサポートをお願いいたします。
アンケート・フォーム作成システム
WEBCAS formulator
PC・モバイル対応、回答数無制限で高セキュリティのアンケート・フォーム作成システム